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赤石岳3120m 悪沢岳3141m
赤石岳は長野県の県境にある山なのに、登山口まで遠くて行く気になれなかった場所である。今年は中途半端に仕事が忙しく、盆休みも短いので、南アルプスの縦走計画を変更して、椹島を基点に赤石岳と荒川三山を登ってみることにした。

お昼に自宅を出発して午後9時に畑薙第一ダム駐車場に到着した。やっとこ到着したって感じだが、ずらっと車が並んでいるので連休初日から大勢の人達が入山しているようだ。

東海フォレストのリムジンバスは8時の始発なのに6時30分にやってきて「満車になったら出発する」との事である。急いで支度をして3000円を支払い乗車。今回は東海フォレストが運営する山小屋に泊まらないと帰りのバスに乗れないので、赤石小屋に泊まることを運転手に告げて出発だ。


ボケーっトしてた為「隣の人にここで下車しないの?」と言われて素直に聖岳登山口で下車してしまった。地図で確認すると40分ほど林道を歩かなければならない。何か損した気分だ。
ここから聖岳に登って縦走するのも良いかもしれない。でも、せっかく来たので素直に椹島まで歩いて赤石小屋を目指す事にする。

ザックを広げて水を確認すると朝飲んだペットボトルの飲みかけしか見当たらない。残量は350mlしかないので早々に撤退するか迷う?
水を我慢しながら歩き続けたので思いっきりバテてしまい、フラフラになりながら赤石小屋に到着した。今日は100人ほど泊まるらしいので小屋泊まりを諦めてテントで寝ることにした。


翌日、まだ暗いうちに出発して富士見平へやってきた。御来光に合わせたつもりだが、ちょっと雲が多くて悪沢岳方面はイマイチである。
稜線に一列に並んだ人影が見えてる。避難小屋に泊まった人達だろうか?

まだまだ山頂まで遠いが、これが南アルプスなんだろう。
これから稜線に到着するのが楽しみだ。


稜線に到着すると後立山から槍、中央アルプス、御岳、恵那山など雲海に浮かぶ山々が綺麗に見た。ザックをデポして赤石岳の山頂へ行って見ると「これから生中継を行うので皆さんカメラの後ろへ来てください」と指示がある。
たった30秒の景色の為に重い機材を背負って登ってきたのだろうか?それともヘリでやってきたのだろうか?毎年恒例の行事らしいけど、北アルプスみたいにライブカメラで山の状況を発信できたら面白そうだ。


 


今日の予定は荒川小屋までだったが、アブみたい小さな虫が多くて一目散に逃げてきた。
小屋の人に伺うと「今年は大発生して温暖化の影響かもしれない」と言っている。まるので自分が蜂おじさんになったような気分だ。

千枚小屋に泊まるか中岳避難小屋に泊まるか悩んだが、せっかく3000m級の山に登っているので、中岳避難小屋に泊まってのんびり過ごす。
愛想が良い管理人と話をしながらコーヒーを頂くが、会話が続かず、やる事が無くなったので夕方まで昼寝をすることにした。

ふと目が覚めると、もう夕陽の時間である。
外は真っ白で何も見えずにガッカリしたけど、小屋の前でブロッケン現象が見れて、ちょっと嬉しかった。


御来光の時間に合わせて中岳避難小屋を出発した。やけに流れ星が多い。町の明かりが届かず標高があるので当たり前の事だろうと思っていたが、後で調べてみるとペルセウス流星群のようである。

悪沢岳に到着しないと御来光が見れない。最後の10分間は御来光の都合で全力で登ったけど、久しぶりに辛い。
今日は14時のバスに乗って帰ればよいので山頂でのんびリ過ごす。


悪沢岳から千枚岳に下る途中で雷鳥に出会った。写真に収めるには遠すぎるので見るだけになってしまった。

地図を見ながらバスの時刻表を確認すると、11時〜13時30分までの時間帯はリムジンバスの運行は無いようだ。このまま順調に歩けば12時頃に椹島に到着するが、だらだらと時間を過ごすのも勿体無い。急ぎ足で下って11時のバスに間に合うように下山する。


登山地図によると吊橋の手前はトラバースするように歩けるはずだったが、通行止めで鉄塔がある場所まで上ってから下るルートになっていた。疲れた体に厳しい上りが続いたが、下りも鉄塔の標識が嫌らしく何度か間違えそうになった。

椹島でバスの受付を済ませ番号札を貰うと34番である。
どうやらリムジンバスに乗れないようだ。定員オーバーになった人達は、リムジンバスを見送ってから8人乗りのワゴンでリムジンバスを追いかけた。


第1日目
畑薙第一ダム駐車場(7:00)〜赤石岳登山口(8:39)〜赤石小屋(13:36)

第2日目
赤石小屋(4:25)〜富士見平(4:54)〜稜線(7:17)〜赤石岳(7:35)〜荒川小屋(9:48)〜荒川前岳(11:54)〜荒川中岳(12:08)〜中岳避難小屋(12:27)

第3日目
中岳避難小屋(4:12)〜悪沢岳(4:59)〜千枚岳(6:35)〜千枚小屋(7:10)〜蕨段(8:24)〜吊橋(10:29)〜椹島(10:45)〜畑薙第一ダム(11:47)

2004年8月10〜12日

「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図50000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平15総使、第244号)」


登山をされる方へ

日帰りで帰ってこれる山登りが中心となっています。
山に登られる方は地元の警察や登山地図を参考に登山計画を立ててください。なお、このサイトはあくまで私が見た現地の様子なので、参考程度に御覧下さい。