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四阿山2354m
冬の四阿山は、ほとんど入山する人がおらず、スキーツアーが盛んな根子岳に人気を奪われている。 しかし、誰も登らないわけではないので、もしかすれば人間に会う可能性もある。今回は新雪ラッセルと深雪ラッセルの訓練とスノーシューの性能テストを兼ねて行けるところまで行ってみた。

鳥居峠から四阿山に行こうと道路脇で準備をしていると、なんだか珍しい光景を見ることができた。ダイヤモンドダストと光が反射して虹のようになっていたが、名前はあるのだろうか???道路の真ん中で撮影してるので、ときどき車が通って迷惑をかけてしまった。

冬期はドライブインが管理する有料駐車場を使用できないので、駐車禁止の看板の前に車を置いて黙々と歩きだした。平坦な林道は笹とカラマツに覆われた静かな道で、樹氷や雪景色が素晴らしい。
工事車両が通行して人工的なトレースができあがっていた。分岐から新雪ラッセルとなりスノーシューの出番である。膝下ラッセルだがスノーシューを装着しても坪足とほとんど変わりない。

ペンギンのような歩き方をしながら林道終点までやってきた。「的岩コース」と「花童子の宮跡コース」。どちらを歩いても同じ登山道に合流するが、展望を求めていたので「花童子の宮跡コース」から四阿山方面に歩き出す。

予想していたより雪が多くて、尾根に出てから四阿山に登れないと悟ってしまった。ここで目標を変更して「的岩コース」と合流する付近を最終目標にする。

あずま屋に到着した頃から足が異様に重くなってきた。雪が腐ってスノーシューに付着していたのだ。プラスチックブーツ+スノーシュー+雪で片足6Kg?どうりで重いはずだ。ここから先は大股でラッセルしなければならないようだ。

  今日の天気は快晴。久しぶり北アルプスが全部見える。雲も無いし、このまま昼寝でもしたい気分である。ここでパノラマ用に何枚か撮影をするが、デジカメのメモリーを忘れてしまい撮影枚数に制限がある。  

  股下ラッセルで気力を失い、展望の良い場所でランチタイムにした。スノーシャベルで掘り下げ、腰掛けられるほどの大きさに形を整えてから、ツエルトで濡れないように広げて座った。ラーメンとドライカレーのアルファー米を食べ、残っていたカロリーメイトや菓子を食べながらラジオを聞く。
景色を惜しむように下山開始。途中でルートを変更して帰りも膝ラッセルしながら進む。喉が渇きザックの中に入っている水筒を探すが何処にも無い。どこかで落としたようだ。
 

鳥居峠(7:22)〜林道終点(9:11)〜標高1950m付近(12:15-13:30)〜あずま屋(14:00)〜鳥居峠(16:15)

2002年12月14日



「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図50000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平15総使、第244号)」


登山をされる方へ

日帰りで帰ってこれる山登りが中心となっています。
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