前のページにもどる

編笠山2523m 西岳2398m 権現岳2715m 三ツ頭2580m
南八ヶ岳の権現岳と編笠山は、自宅から遠いという理由で今まで登らなかった。
今年は台風の被害が凄くて、国道19号線が寸断され、北信地方で起きた洪水、土砂崩れなど、行ったはいいが帰ってこれなくなるの恐れて、被害の少ない南八ヶ岳に行く事にした。

県内の道路は各所で通行止めになり登山口まで行けるか不安だったが、中信地区に入ると真っ青な空が広がっていた。

初めて観音平にやってきたけど到着した時間が遅くて駐車するスペースが無い。ちょっと歩く事になるが手前の湧き水が出ててる場所に車を置いて出発する。


日帰り登山者のペースに惑わされて雲海で大休止する。今日は残っていた食材、ガスなど、余った物を処分する為に余計な荷物をザックに詰め込んできたが荷が重い。

押出川で再びザックを降ろし展望台へ行ってみる。5分ほどで行けるらしいが、腕時計を見ながら10分ほど歩いたところで諦めた。いったい何処だったんだろう?


  山頂に近づくにつれて傾斜も厳しくなってきた。樹林帯で山頂までの距離も分からずGPSで高度を確認しながら歩き続ける。「あともうちょっと」の看板を見てから山頂が近いと分かった。誰かに聞いても、きっと「もう少しですよ」としか言ってくれないので滅多に聞く事は無いけど、テントを背負って登るには大変だ。

山頂に到着すると大パノラマ広がっていた。八ヶ岳や南アルプス、北アルスや中央アルプスもバッチリである。

 

  青年小屋でテントの受付を済ませ、発電機の小屋から1番遠い場所にテントを設置することにした。地面が乾いてそうな場所を探すが、良さそうな場所にはテントが張ってる。

テントを張り終え準備が整ったので、スタッフバックに荷物を入れて西岳へと出発する。
 

 

乙女の水場を過ぎると人気も無くなって静かなもんだ。登山道も荒れてなく快適である。

西岳の山頂で地図を広げ、パンを食べながら網笠山を眺める。誰もやってこないので快適だ。編笠山が大きく見え、きっと編笠山の山頂からも見えてることだろう。


昨日の夜は、騒いでたグループのおかげで、ずーっと星空を見ていた。22時頃に寝たと思うが、ちょくちょく起きていたのでグッスリ寝た記憶が無い。

午前4時に目が覚め、ギリギリまでテントの中で粘っていたが、編笠山の山頂で富士山が見たくなった。雲海が広がる富士山は、いつ見ても素晴らしい。


テントを撤収して、のろし場で携帯の電源を入れてメールのチェックをする。最初は冗談かと思っていたが、前日の夕方に大きな地震があって下界が大変なことになってるようだ。まったく気付かなかったが、自宅に電話すると揺れたと話している。

鎖場を通過してギボシのピークにやってきた。頂上には石仏もあって、阿弥陀岳と同様に昔から山岳信仰の山として拝められてきたのだろう。
権現岳の1番高いところに登ると赤岳の景色が素晴らしい。眼下は絶壁となってて風に煽られ落ちたら終わりだ。


桧峰神社に立ち寄り、権現岳とお別れをする。三ツ頭で千葉県からやってきた人と地震の話をする。赤岳頂上小屋に泊まって地震を体験したらしいが、それほど気にせず、弁当の飯が多いと文句を言っている。小屋の弁当を食べた事が無いので分からないが、カップラーメンも食べていたので食べ過ぎだろう。

木戸口へやってくるとカラマツが綺麗な黄色になっていた。森の中も明るく紅葉のトンネルも楽しい。

延命水の分岐にあったベンチに座り、重いザックを降ろしてルートの確認をする。標識には、延命水から観音平へは行けないような事が書いてあるが、地図に延命水のことが載っていない。

しばらく下ると自然遊歩道に到着した。長い階段を下って再び登り返すが、ちょっとの距離なのに長く感じた。


第1日目
観音平(8:52)〜雲海(9:32)〜押出川(10:15)〜編笠山(11:48)〜青年小屋(12:25)〜西岳(13:45)〜青年小屋(14:42)

第2日目
青年小屋(5:30)〜編笠山(6:05)〜青年小屋(7:25)〜ギボシ(9:05)〜権現岳(9:20)〜三ツ頭(10:02)〜木戸口(11:00)〜観音平(12:21)

2004年10月23〜24日

「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図50000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平15総使、第244号)」


登山をされる方へ

日帰りで帰ってこれる山登りが中心となっています。
山に登られる方は地元の警察や登山地図を参考に登山計画を立ててください。なお、このサイトはあくまで私が見た現地の様子なので、参考程度に御覧下さい。