前のページにもどる

四郎山
6時に起きてブルブル震えながら空を見上げると、悔しいほど青空が広がっていた。日曜日の天気予報がイマイチだったので空木岳を日帰りにしてしまったが、最近の天気予報は、まったくと言っていいほど当たらず、「男心と秋の空」とは良い表現である。

家でゴロゴロしてても仕方がないし、山に登る元気も無いので、最短ルートで万座温泉を目指す。
焼きトウモロコシを食べたい為にドライブインに寄ると、先日終了したNHKの「ファイト」のロケ地だった。大勢の観光客が押し寄せていたけど、あまり興味が無いので、とりあえず記念撮影をしてから蕎麦を食べる。ゴムみたいなクチャクチャした歯応えは、蕎麦を食べなれてる自分にとって、なんだかイマイチだった。

万座亭でのぼせるまでまで温泉に入り、フラフラになりながらロビーでコーヒーを頂く。パンフレットを読みながら万座温泉ガイドを見てたら、熊四郎山なる怪しげな場所があった。コンクリートで固められた遊歩道が山頂付近まで続いているようで、湯畑の散策ついでに登ってみる。

熊四郎洞窟までやってくると、その由来が書かれてあった。
「熊四郎」という名は、ある狩人がここに野宿し、その晩、熊、白という2匹の愛犬に危険なところを救われたのでついた。
また一説には万座の麓にある門貝の狩人熊四郎がこの温泉を発見したために、付近一帯を熊四郎山と呼ぶようになったとも伝えられています。
岩質は石英粗面石とみられ、洞窟内部の成因は自然石で、硫黄分を侵出する酸性の水分にむしばまれ、剥がれすい岩壁が崩れて長い年月の間に形成したと考えられます。
この近くの地域で石器時代の遺物が発見されていることから、この洞窟を先史時代の人々が利用していたのではないかと考えられ、荻原進氏より発掘調査が行われました。その結果、嬬恋村には数少ない弥生式土器が発見され、万座温泉が先史時代からのものであったことを証明する遺跡であるとされています。嬬恋村教育委員会


展望台を通り過ぎ、踏跡を探しながら高い場所へ移動する。山頂直下は熊笹に覆われているが、しっかり踏跡もあって問題ない。さきほど通り雨で笹が濡れてしまい、ズボンがベチャベチャになってしまったが、山頂には祠もあって、山の神というより温泉の神様かもしれない。


駐車場(15:29)〜熊四郎洞窟(15:36)〜見晴台(15:48)〜山頂(15:59)〜東屋(16:31)〜駐車場(16:49)

2005年9月3日


登山をされる方へ

日帰りで帰ってこれる山登りが中心となっています。
山に登られる方は地元の警察や登山地図を参考に登山計画を立ててください。なお、このサイトはあくまで私が見た現地の様子なので、参考程度に御覧下さい。