信州山遊びねっと
  

 
使い捨てライター 2005年10月

必ず持っていく装備に使い捨てライター「携帯用簡易ガスライター」がある。それも2個。タバコを吸う身分として肩身の狭い思いをしているが、火花が飛ぶ石が濡れたりすると使い物にならなくなるので、緊急用としてスタッフバックに入れてある。緊急用だったらマッチも良いと思うが、擦った瞬間に棒が折れたり、風が強かったりすると消えてしまうので、なるべく持たないようにしている。

今どきの使い捨てライターは18円で売っている。倒産品や大量に仕入れて売りさばくようだが、昔よりガスの減りが早いような気もする。火力的には変わらないと思うが、ガスそのものの質が変わったかもしれない。また、平地で使用する目的で作られたライターは、3000mを越える山で使おうとすると着火しにくく、酸素濃度も大きく影響しているようだ。

100円ライターには大きく分けて2通りの着火方法がある。電子式と指でグリグリまわす発火石タイプ。どちらも使い勝手が良いけど、山では発火石で点火させるほうに軍配が上がる。なぜかというとガスの流量が調整できて発火元となる石が燃え尽きるまで火花が飛ぶからである。また、ガスが無くなってもキャンプ用のストーブを点火させる道具としても活用できるからだ。

山で不向きな使い捨てライターは、ガスの量を調節できないオートタイプで、電子、石とも着火性が悪い。オート調整の場合、気圧や気温の関係で着火させるにも苦労するが、懐で温めて内圧を高めると点火しやすくなる場合もある。
ターボライターは、ガスの圧力に左右されやすので着火しない場合が多いけど、白金を触媒として点火させる方法は、風に強くて点火すれば最強だろう。

で、僕は最終手段としてライターのガス量を改造して炎の火力をアップさせる時がある。
無論、問題外の行為だが、それをおこなうことによって薪を着火させたり、氷を溶かすなど、使いかたもいろいろ。但し、長い間着火してるとプラスチック部分が溶けてくるので要注意だ。また、爆発する危険もあるので普通の人は真似しないほうが良い。

ついでに使い捨てライターには、「たばこ点火専用」とか「早めに使いきる」といったラベルが貼られてある。これを剥がしてしまうとPL保険の適用外になるので注意したほうが良い。また不正な改造は問題外だと思う。

右利きだからガスのボタンは右に向けて撮影。
使い捨てライターの良い所

・安価で壊れにくい。
・どこにでも売っている。
・濡れても乾かせば使える。
・軽量。
・登山の強い味方。
 

使い捨てライターの欠点
・見ためが安い。
・使い捨てライターを最後まで使ったことがない。

 

補足
使い捨てライターのガスの成分はLPG=ブタンガス、プロパンガスの混合。
電子ライターはハンマーがセラミックを叩くことにより高圧電流を発生させる。
100円ライターの発売時期は1975年頃。
使用期限の問題もあったようで詳しくは下記をクリックしてもらいたい。

日本喫煙具協会 http://www.jsaca.or.jp/

 
  使い捨てライターは正しく使いましょう。  

 
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