信州山遊びねっと
  

 

テレマークスキーで靭帯損傷(左膝内側側副靭帯損傷)

平成17年12月4日の八方尾根スキー場でバランスを崩して止まろうとした時に、山側の板が斜面に喰い付いてしまい、膝からブチブチと音が聞こえて、そのまま転倒する。しばらくリフト乗り場で様子を伺うが、これ以上滑れそうな感じではなかったので、ゴンドラ乗り場まで滑って戻り、温泉に入って薬局で湿布を買って帰宅する。

翌日になると足を動かすのも苦痛になり、近くの整形外科医でレントゲン撮影して診断してもらうと「左膝内側側副靭帯損傷」と告げられる。膝も安定してて内出血も無く、腫れも無いので、靭帯が伸びただけらしいが(厳密にいうとミクロ単位で切れている)、曲げようとすると激しく痛いので、太腿から足首までギブスで完全固定してもらい、その後の様子を見ることになった。

色々話しを聞いてみると、内側の靭帯は完全に切れていなければ、そのうち再生するらしいので、ちょっと安心した。どこのスキー場でやったのかと聞かれ、八方尾根と答えた時に、なぜか嬉しそうだった。

 

当日の状況は…

板:スーパースティンクス
靴:スカルパT2 ソックス2枚履き
ビンディング:ロッテフェラーコブラ

服装:上下サポートタイツを装着してゲレンデ用のウエアーを着込む
 

右回りアルペンターンをしてる途中でテレマークターンに切り替えてカービングするつもりが、右足の板が左足を踏んでしまいコントロール不能になってしまった。
立て直して左旋回して止まるつもりが、山側(左足)の板が斜面に喰い付き、ブチブチっと音が聞こえて、そのまま転倒。すぐに起きてゲレンデ下部で様子を伺うが、これ以上無理だと判断して、兎平を滑ってゴンドラ乗り場へ戻る。

症状は2度ぐらい?
 

ギブス装着前 12/4
布団の中で足首を動かそうとすると激しい痛みに襲われる。寝返りもうてない。曲げても、伸ばしても、そこから動かさなければ痛くないが、明日の様子で病院に行くか検討する。

ギブス装着 1日目 12/5
午後から出勤するが、初めてギブスを装着したので体の不自由な人の気持ちが身にしみる。
レントゲン撮影とギブスを巻いて5500円の出費。寝返りすると激痛が走るので、なるべく動かさないように耐える。

ギブス装着 2日目 12/6
医者でギブスが当たらないかと聞かれて診療終り。10秒話して340円とは高すぎる。次回は12月19日の予定。帰りにパチンコ屋に寄って、試しに椅子に座ってみたが、長時間のプレイは無理のようだ。

ギブス装着 3日目 12/7
朝から大事な仕事が入っていたので普通に動き回る。左足に体重を乗せても問題ない。
ひねり系は痛いので慎重に行動するが、会社は階段が多すぎるので疲れてしまう。
ギブスにビニールの袋を巻きつけてシャワーに挑戦するが、完全に覆ってしまっているので濡れずに快適。

ギブス装着 4日目 12/8
仕事中に動きすぎた為か、左足がむくんでギブスがきつくてたまらない。脛の部分も当たるので、長時間座ると激痛になる。膝の痛みは、だいぶ良くなってきた。
寝返りしても痛みを感じないが、左足が痺れる感覚がある。いつもペンギン歩きで行動してるので、脹脛の筋肉が育っているのか?ギブスが狭くなったような気がする。

ギブス装着 5日目 12/9
身体障害者用の駐車場は広くて快適だけど、入口まで遠すぎる。
歩く時の負担が普段の倍以上あるので、そろそろギブスを外したい。

ギブス装着 6日目 12/10
今日は朝からパチンコ屋へ出かける。足を広げて迷惑な客だと思われたが、足が曲がらないので仕方がない。松葉杖を持っていないので、歩行スピードは普通の人の3分の1である。

ギブス装着 7日目 12/11
足のむくみも無くなり、寝返りしても痛みを感じない。山へ遊びに行かない週末は何ヶ月ぶりだろうか?ちょっとした坂道でも四苦八苦するので、標高差10mが限界かもしれない。

ギブス装着 8日目 12/12
足が細くなったような気がする。力を入れると痛いので、なるべく負担を掛けずに歩いてたつもりだが、夜になって関節がズキズキ痛む。

ギブス装着 9日目 12/13
足が痒くてたまらない。自分でギブスを外すか悩む。

ギブス装着 10日目 12/14
10日も足を固定すると、太ももの筋力も落ちてしまい足が重くて自分の足じゃないようだ。ギブスにも馴れて、それほど違和感を感じなくなったが、まだ痛みで目が覚めるので、しっかり治っているか心配になってきた。

ギブス装着 11日目 12/15
あと4日寝ればギブスを外せる。でも、膝が曲がるか心配になってきた。

ギブス装着 12日目 12/16
ギブスを装着しながら仕事をするのは今日で最後の日となった。こんな日に限って大事な仕事をやることになり、ついでに接待にも参加。生ビールは美味しかったけど、靱帯は大丈夫だろうか?

ギブス装着 13日目 12/17
ギブスが緩くなり、明け方に激痛で目が覚める。今日は20cmも雪が積ったのでアルファロメオの雪上テスト走行に出かける。トラクションコントロールが作動しっぱなしで、四輪駆動車よりも速く走れる感じがした。

ギブス装着 14日目 12/18
今日は長野市のDEPOへお買い物。長かった2週間も、あと数時間で終わりとなる。
今後の事も考えて膝用のサポーターを視察する。どんな物を買えば良いのか分からず、とりあえず見るだけにした。

サポーター装着 15日目 12/11
朝早くから順番待ちして、ギブスをカットしてもらう。ギブス装着2日目と間違われてしまい、膝だけカットされたが、すぐに間違いだと気付き、ギブスを取り外してもらった。まだ痛いのでギブスを半分にして包帯で巻かれたが、左足の力が入らず、膝も安定しない。まるで別人の足のようだ。
足も細くなり、少ししか曲がらない。予定してた行動をキャンセルして、戸倉上山田温泉で久しぶりに湯船に浸かる。左足が不安体すぎるので、アルペンで強力なサポーターを購入して出勤する。

サポーター装着 16日目 12/20
まだ痛みがあって、まったく膝が曲がらない。膝を曲げようとすると激痛が走るので、しばらく安静にしてたほうが良いのか?それともリハビリを開始したほうが良いのか?ちょっと悩む。

サポーター装着 17日目 12/21
昨日のお昼に会社を抜け出して温泉へ出かけた。温泉に入った後に膝の調子が良かったので今日も出かけてみるが、曲げようとすると激痛が走るので、いつになったら本調子になるか不安になってきた。

サポーター装着 18日目 12/22
今日は長野の陸運局でナンバー変更の手続きを行うが書類の不備で却下されてしまった。ついでに交番から電話があり、免許を落としているので取りにこいと命令があった。
今日は温泉で歩行訓練をしながら足を曲げる努力をするが、温泉から出ると痛くて曲げられない。

細くなってしまった足を太くするために電気で筋肉を動かす事にした。足に負担が掛けられないのでリハビリも横着になってきた。

サポーター装着 19日目 12/23
前日がボーナス支給日 だったが、会社を休んでいたので1日遅れで明細を見た。
今年の冬は夏に比べて少し下がったが、年間で7.3倍も貰えたので良かったことにしよう。しかし、仲間が増えたので来年は期待できそうにない。
足の方は、椅子に座りながら足の力で曲げられるようになってきた。しかしテレマーク姿勢をしようとすると激痛が走る。

サポーター装着 20日目 12/24
親を連れて志賀高原の熊の湯へ繰り出したが、日帰り客は受け付けさせないような素振りをしたので角間温泉の大湯へ直行する。駐車料金を払って共同浴場の鍵を借りたが、風情ある建物が並んでいるので、宿の温泉も気になった。温泉で膝を暖めてから胡坐を組んでみるが、足を暖めると痛みも和らぎ、リハビリも兼ねて貸切の湯船で大暴れをする。
ついでに家に帰ってから電気で筋肉を刺激する手抜きのトレーニングをしてみた。

サポーター装着 21日目 12/25
寝る前に正座にチャレンジしてみる。5分ほどだったが、慎重に行動すれば痛みも少ない。
普通に椅子に座れるようになったので小諸のパゴパゴで20連チャンして9万円ほど儲かった。

サポーター未装着 22日目 12/26
朝から激痛で目が覚めたが、階段も下れるようになったので、そろそろ滑れそうな予感がする。
まだ足を引きずる癖が残っているが、2、3日もすれば完全に膝を伸ばせるような気がしてきた。
今度から横にズレないサポーターを両足に装着してからスキーをするつもりだが、脊髄を守るプロテクターも必要かもしれない。膝を怪我してから色々勉強させてもらいました。

サポーター未装着 23日目 12/27
今日も激痛で目が覚めた。だが、膝の曲げ伸ばしは苦痛ではなかった。小走りも出来るようになり、完全に膝が伸ばせるように温泉でストレッチをする。まだ完全に痛みが消えたわけではないが、筋力も戻ってきので年内にはスキーが出来そうだ。

サポーター未装着 24日目 12/28
明日から会社が休みになるので、お昼に出かけてた温泉リハビリも終了。毎朝、激痛に襲われて目が覚めるが、足の親指も痺れているので、膝が完全に治るまでは我慢しなくてはならない。
連休中は横にズレないサポーターを装着してから遊ぶつもりが、いつになったら完治するんだろうか?

サポーター未装着 25日目 12/29
横ズレに強いヒンジ付きのサポーターを手に入れたので湯の丸スキー場でテストしてみる。まだ痛みが残っているので無理は出来ないけど、サポーターを装着すれば何とか滑れそうな気がしてきた。回数券を購入して4本ほど滑ったが、ケガする前に引き上げて、松本のブンリンで新しいブーツを買いに出かける。

サポーター未装着 26日目 12/30
膝の痛みが残った状態で、どの程度テレマークスキーが通用するか分からないけど、仲間と一緒に湯の丸山に登ってみる。新しいテレマークブーツは、以前のT2に比べて硬くて曲らない。後足を思いっきり踏み込んだら、トップが刺さって前転したど、足の筋力が落ちたせいでバランス感覚が狂ってしまった。

サポーター未装着 27日目 12/31
膝の痛みを気にしてても仕方が無いので、しっかりサポーターで固定して滑る事にした。板を外すと足を引きずりながら歩くようになるので、どっちかといえばスキーで歩いたほうが楽である。
朝一から夕方まで、雪が良かったので疲労感も少なかった。

サポーター未装着 28日目 1/1
本格的な山スキーを三田原山で再開させた。先頭でラッセルを続けたので、稜線が異常に遠く感じたが、筋力も戻ってきたような感じがした。
まだ内側の部分を押すと痛みがあるので、ちょっと遊びすぎてるかもしれない。

サポーター未装着 29日目 1/2
今日もスキーをしようと白馬へ出かけたが、ミゾレのような天気でヤル気が無くなった。
昨日の疲れも残っているので、ケガする前に家に帰ることにする。

サポーター未装着 30日目 1/3
妙高の前山に登るつもりだったが、激しい雪で登るのを断念してゲレンデで遊ぶ。
重い雪が膝に負担を掛けていたが、コブも膝の調子を悪くするので、半日券が終了した後に関川共同浴場で膝を静養させる。

サポーター未装着 31日目 1/4
靱帯を損傷してから1ヶ月が過ぎた。正月に遊びすぎたので膝の調子もイマイチだが、乗鞍温泉スキー場に仲間が集まるので、楽しくパウダーを滑って、湯けむり館で温泉成分を体に染み込ませる。膝に良いのか分からないけど、ここの温泉に入ると風邪を引かないので、十分温まって体をリフレッシュさせる。

サポーター装着 32日目 1/5
正月休みに遊びすぎた為、朝起きたら膝が痛かった。ゆっくり曲げて、大丈夫な事を確認してから起き上がったが、今日はサポーターが無いと仕事に影響が出そうだ。

サポーター装着 37日目 1/9
2日間連続でゲレンデ遊ぶと靱帯がズキズキして痛い。まるで悪化しているようだ。サポーターが無いと足を引きずってしまうので、今度の週末までに良くなることを期待しよう。
滑る時はヒンジ付きサポーターを装着しているが、筋肉を締め付けているので疲労も軽減されるかもしれない。家に帰ってから左足だけが筋肉痛になってしまった。

サポーター装着 44日目 1/15
そろそろ完治しても良いはずだが、スキーをしてるせいか痛みが取れない。足先の痺れもある。
普通の生活を送れるようになったが、小走りで15mも走ると痛くて止まってしまう。完全に治るには、あと半月程度時間が必要かもしれない。

サポーター未装着 66日目 2/5
週末はスキーで遊んでるので1ヶ月前と症状が変わらない。まだ痛いし、月曜日は足を引きずって会社に出勤する。フルパワーで山に登るようになるのは、もっとずーっと先かもしれないが、そろそろ渓流が始まる季節なので何とか治ってほしい。

サポーター未装着 92日目 3/3
まだ痛みが残り、椅子に座って足を組むと靭帯に無理が掛かって痛い。
前日にスクワット600回やってみたが靭帯には影響無いようだ。この調子だと痛みが消えるのも時間の問題だ。

サポーター未装着 123日目 4/4
ほとんど問題ないレベルまでやってきたが、足を無理に捻ると痛い。まだ違和感がある。

サポーター未装着 1年後 12/2
左足が若干筋力不足を感じるがまったく問題ない。しかし、ときどき痛みが発生するので、完全な完治は望めないだろう。怪我以前の状態に戻る。

 
1度 (靭帯の伸張又は一部線維のみ断裂)
関節内側に軽度の圧痛
膝の可動域は正常である
関節の不安定はない
 
2度 (靭帯線維の断裂が多数見られる)
かなりの関節硬直がある(膝の伸展ができない)
不安定さがある
関節内側に強い疼痛と圧痛
 
3度 (靭帯の完全断裂)
受傷後の疼痛はあまり強くない(断裂している為)
膝の内側の安定性はない
膝くずれが時々おこる
 

 
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