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乙妻山2318m
乙妻山へ行こうかと何度か計画してみるも、週末の度に天気が悪くて春になってしまった。こうなったら、ザラメの快適な時期を狙って、日帰りの予定で暇人さんを誘ってみると、快く了解してくれた。

まだ雪が多い林道はツボ足だらけ。クロカンのトレースを利用したかったが、テレマークの板だと食い込んで歩きにくい。なるべく体力を使わないように、のんびり歩く。

平地歩きが嫌になってきた頃に、佐渡山鞍部に取り付く尾根が見えてきた。ちょっとガスってたけど、暇人さんが地形を理解してるので安心して進める。


佐渡山鞍部は綺麗なブナ林が広がっていて、展望が良ければ申し分ない場所だ。シールを剥がして、極力高度を落とさないようにトラバース開始。運が良ければ氷沢出合いまで滑って行ける計算である。

アイスバーンぎみの斜面に気を使いながら乙妻山が見える場所で小休止。まだまだ目的地は遠いようだ。転倒したら沢まで滑落しそうな斜面だが、アルペンスキーで行動してる暇人さんは、おかまいないし滑っていく。テレマークだとエッジを立てるのに気を使うので、内心ヒヤヒヤもんである。


運良く氷沢出合の渡渉地点に到着。スノーブリッチを渡り、シールを装着して再び登り始める。

赤布に導かれるように北東斜面に取り付く。ここから先は前日のトレースもあって一安心。だんだんと乙妻山が近づいてきた。


日差しが強すぎて汗がダラダラと流れる。今日は1.5Lの水を持ってきたが、川の水が飲めるので飲み干しても大丈夫だ。

太陽の日差しで雪も緩み、G3の効きが悪いシールでもバッチリ登れる。なるべく直登しながら日陰を求めて移動してると、2人組のパーティーに追いつかれた。


稜線に到着すると高妻山や妙高方面の景色が素晴らしい。スキーを履いたまま山頂へ向うが、今シーズン1番かと思えるほど見晴らしが…


出発してから何時間掛かっただろうか?疲れを忘れさせるほど見晴らしが良くて、海も見えている。キラキラ光っていないけど、空と水平線の境目が判断できる。

戸隠山の裏を見たのは初めてで、鬼無里の秘境も近くにあるようだ。このまま滑って奥裾花自然園に行けそうな感じもするが、鬼無里の集落が遠すぎるので夢で終わりそうだ。


山頂から滑り出して真っ白な斜面にシュプールを残す。
最近、何も考えずにテレマーク姿勢を続けるが、この時期になるとフォームが怪しくなってくる。もうちょっとカッコ良い姿勢で滑りたいが、あちこちにフラフラ滑る癖があるので、ターンの大きさもバラバラである。

氷沢出合に到着してから、沢を歩くか、トラバースルートにするか迷ったけど、何度もスノーブリッチを渡らなければならないので、来た道を戻る事にする。

雪が腐ってて、苦戦しながら佐渡山鞍部に到着するが、トラバースルートは失敗だった。思った以上に体力を使い、佐渡山鞍部から滑りは重い雪に悩まされ、キックターンの連続だった。


大橋(5:13)〜佐渡山鞍部(6:54)〜氷沢出合(7:37)〜乙妻山(11:43)〜氷沢出合(13:37)〜佐渡山鞍部(15:48)〜大橋(16:16)

2005月4月9日


登山をされる方へ

日帰りで帰ってこれる山登りが中心となっています。
山に登られる方は地元の警察や登山地図を参考に登山計画を立ててください。なお、このサイトはあくまで私が見た現地の様子なので、参考程度に御覧下さい。