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甲斐駒ケ岳2967m
南アルプスの甲斐駒ケ岳は南アルプスとしては珍しい花崗岩の山である。北沢峠にバスが運行される以前は、黒戸尾根から甲斐駒ヶ岳に登るのが一般的で、現在では、アプローチのしやすさから北沢峠から甲斐駒ヶ岳と仙丈ケ岳をセットで登る人が多いようです。
初めての訪れる甲斐駒ヶ岳は、戸台から鋸岳に登り、中の川乗越で1泊してから、甲斐駒ヶ岳、北沢峠、戸台と縦走するような計画で歩き始めた。

南アルプス鋸岳

第一高点と第二高点

戸台から鋸岳を縦走して中の川乗越で朝を迎えた。登山地図にはテントのマークが記されていたが、北アルプスのような賑わいは一切無い。戸台の駐車場から歩き始めて人と会っていない。水場も無い。非常に寂しい場所だが、熊の穴沢のエスケープルートが近くにあるので、問題が発生したら即座に下山できる場所である。


三ツ頭と烏帽子岳の分岐に小さな標識がある。烏帽子岳方面に進んでみるが、約50mほど歩いた場所でハイマツに覆われ、進むことができなくなった。
分岐に戻り、視界が開けた場所に三ツ頭のピークが待っていた。

三ツ頭から望む鋸岳は、甲州側から見た鋸岳となる。第一ピーク、第二ピーク、さっきまで寝ていたガレ場も確認できる。三ツ頭のピークを越えると甲斐駒ヶ岳に多く見られる砂礫が増えてくる。

三ツ頭のピークより仙丈ケ岳、北岳、甲斐駒ヶ岳の様子がハッキリ分かる。甲斐駒ヶ岳の縦走路もまだまだ長い。ドコモの携帯は三ツ頭周辺で通話可能である。


七丈ノ滝尾根分岐で朽ちかけた祠を確認してから駒六合に到着した。七丈ノ滝尾根から戸台に戻るのなら、ここに荷物を置いてピストンしても良いのだろう。だが、北沢峠に行った事がないので重いザックを背負って山頂に進むことにした。

六合石室周辺はゴミ捨場となっており、いくら探しても水場が見つからない。水の音も聞こえない。ここで水を得るのを諦め、石室の中に残された沼津雪稜隊の食料をあさり、水分補給に役立つ物が無いかと確認する。缶の中には当時のままの食料が残されており、美味しく頂ける物がたくさんあった。


石室を過ぎると針金が設置された岩場が現れる。岩場を登りながら「針金がある岩場は何処だろう?」と見上げた瞬間、針金が見えた。

岩と岩の隙間を通りながら頂上手前で1匹の雷鳥と出合った。グーグーと鳴きながらウロウロしていたが、しばらくするとハイマツの中に消えていった。

甲斐駒ヶ岳の山頂に人影が見えない。山頂の場所は確認できるが、山頂に近づくにつれて登山道が不明瞭になる。ここまでくれば道も関係ない。気合を入れて石を乗り越えて行く。

山頂では黒戸尾根から登ってきた登山者がいた。戸台から歩き始めて初めての人間である。風も程よく吹いて、北岳、仙丈ケ岳、八ヶ岳、北アルプスの槍もハッキリ見える。こんなに快晴だったのは1月の八ヶ岳以来だ。

写真を撮りまくって登山地図で北沢峠の位置を確認する。
困ったことに甲斐駒ヶ岳は初めて登ったので、北沢峠に続く登山道が分からない。


尾根道に出ると駒津峰と双児山の登りが待っていた。水の残りは100cc。乾ききった体に一滴の汗も出ない。水不足からの疲労で2つのピークを越えるのに、だいぶ時間が過ぎたようだ。双児山を越えると長衛荘まで長い下りとなる。ダラダラ下って長衛荘に到着した。

団体さんが営林署の車とワゴン車に分乗して下山するようである。声を掛けてくれるかと期待したが、さっさと走り去ってしまった。後日、新聞を見ていたら「登山インストラクター?」の養成講座が仙丈ケ岳で開催され、その帰りにバッタリ出くわしたようである。朝から念願だった水を飲み、コーラの一気飲みを3本繰り返したところで、体にみなぎるパワーがよみがえった。

林道を交差して、大平山荘から丹渓山荘に続く登山道に入る。思っていた以上に歩きやすく快適である。

丹渓山荘跡に到着した。トタンの小屋が丹渓山荘?と空を見上げたら、立派な建物が目に飛び込んだ。夜になれば、たぶん、お化け屋敷に変身しそうな勢いである。ここは甲斐駒ヶ岳の六合目コースと合流する場所で、ここから戸台の駐車場まで河原歩きとなる。
忠実に左岸を通り、丸太の橋を渡ると鋸岳の標識が現れる。標識が現れれば見慣れた景色となり、堰堤を4つ越えると戸台の駐車場に到着する。

第1日目
戸台駐車場(5:00)〜鋸岳分岐(6:56)〜大岩下の岩小屋(9:44-10:18)〜角兵衛コル(12:18-13:03)〜第一高点(13:26)〜小ギャップ(13:40-14:00)〜鹿窓(14:08)〜トラバース終了(14:48)〜大ギャップ(14:55)〜大ギャップ底(15:17)〜第二高点(15:42-16:13)〜中の川乗越(16:37)

第2日目
中の川乗越(5:24)〜三ツ頭(7:45)〜七丈ノ滝尾根分岐(8:25)〜六合石室(8:42)〜岩場(9:47)〜甲斐駒ケ岳(11:12-11:30)〜駒津峰(12:42)〜双児山(13:24)〜長衛荘(14:30-14:42)〜丹渓山荘跡(15:55)〜鋸岳分岐(16:21)〜戸台駐車場(17:52)

2002年6月8〜9日


登山をされる方へ

日帰りで帰ってこれる山登りが中心となっています。
山に登られる方は地元の警察や登山地図を参考に登山計画を立ててください。なお、このサイトはあくまで私が見た現地の様子なので、参考程度に御覧下さい。