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杓子岳2812m 白馬鑓ヶ岳2903m
北アルプスを縦走して、温泉に入って、お花畑も見たい。そんな事を考えてたら、松本のロードレーサーからメールが入り「猿倉から大雪渓を登って白馬鑓ヶ岳経由で日帰りしてきた」との事だった。内容を確認すると行動時間が9時間ぐらいで温泉には入らなかったと言っていた。しかし、地図を広げて時間の計算をすると予想以上に速く歩いたようだ。

午前3時30分だというのに車の中でゴソゴソやっている人達が多い。きっと夜明けから行動するんだろう。今日は早立ちしないと途中でバテそうな気がするのでヘッドライトを点灯させて猿倉を出発する。
明るくなってきた頃に白馬尻小屋に到着。ここに泊まってる人達は、皆さん余裕の表情だ。きっと日帰りで白馬岳に登ると思うが、テントを背負って大雪渓を歩いてる人達は、長い行程の始まりなんだろう。


白馬岳頂上宿舎が見えてくると花も増えてきてルンルン気分だ。今年は雪解けが早く、花の成長も早いようだが、それでも花の多さはピカイチである。宿舎でキリ番用のオコジョのぬいぐるみと温泉用のタオルを購入して、のんびりと休憩することにした。

丸山までやってくると白馬鑓ヶ岳まで道のりが非常に長く感じる。白馬三山を縦走するのが目的だったが、白馬岳はパスしてしまったので、杓子岳のトラバースルートを選択するわけにはいかない。アップダウンが続くけど、マイペースで歩けば、そのうち杓子岳に到着するだろう。

杓子岳に到着した時は、真っ白で何も見えなかったけど、だんだんとガスが消えてきて白馬鑓ヶ岳も見えきた。日本海も見えて、能登半島らしき影もボンヤリ見える。

今日の累計高度差は何mだろう?
やけに白馬鑓ヶ岳が大きく見えるけど、エスケープルートが無いので、進むか、戻るか、どっちかだ。


 


白馬鑓ヶ岳に到着すると、ずーっと歩いてたい稜線が続いている。日帰りには勿体無いぐらいの山歩きだが、仕事も忙しいし、また次回のお楽しみにしよう。
稜線直下は綺麗なお花畑があるはずなのにガスで何も見えない。サロモンの軽量登山靴をチョイスしてきたが、濡れた岩との相性が悪くて、鎖場で滑落しそうだ。


白馬鑓温泉に到着すると300円で入浴可能だと分かった。誰も入ってないので、のんびり過ごす。春に訪れた時は意外と広く感じた場所だけど、建物があると何だか狭い。壊れてた露天風呂も綺麗に修復されて、山の温泉を堪能した。


温泉直下は、ゆっくりしてたいほど花が多かった。だが、これからの行程を考えると、のんびりしてられない。スキーの時は一瞬にして猿倉まで戻れたが、石がゴロゴロしている登山道は、なかなかペースが上がらない。
やれやれと思いながら猿倉の駐車場に戻ってきたが、鑓温泉から猿倉までが、とっても長かったような気がする。
 

猿倉(3:56)〜白馬尻小屋(4:41)〜避難小屋(6:45)〜村営白馬岳頂上宿舎(7:37)〜杓子岳(9:00)〜白馬鑓ヶ岳(10:10)〜白馬鑓温泉(12:04-13:03)〜小日向山コル(14:32)〜猿倉(16:13)

2004年8月1日

「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図50000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平15総使、第244号)」


登山をされる方へ

日帰りで帰ってこれる山登りが中心となっています。
山に登られる方は地元の警察や登山地図を参考に登山計画を立ててください。なお、このサイトはあくまで私が見た現地の様子なので、参考程度に御覧下さい。