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針ノ木岳2821m
戦国時代に加賀の武将・佐々成政が行った冬の峠越えや、百瀬慎太郎などが有名で、立山と共に長い歴史が多く残されている。
針ノ木岳に登るルートとして日本三大雪渓の針ノ木雪渓を通過する。この雪渓を楽しみにしている登山者も多く、真夏でも冷蔵庫の中を歩いているような気分になれる。

扇沢駅から専用道路脇にある登山口に進む。観光客のほとんどが黒部ダムを目的としたアルペンルートへ移動するので、登山道の入口は寂しい。

何度も道路を横断して専用道路とお別れをする。アップダウンが続く登山道は、ほとんど平坦に近い。しばらくすると湧き水が流れる沢に到着する。

水量が多い時は出来るだけ避けたい。場所を選んで慎重に渡る。

大沢小屋から「若い娘にしか泊めない」と中から冗談話が聞こえてきた。これが下界だったらセクハラだろう。ここでは軽アイゼンを貸してくれるので、雪渓歩きの不安な人は借りましょう。

雪渓の取り付き地点は、季節によってだいぶ違うようだが、今年は雪が多いと聞いている。

滑落と落石に注意しながら「ノド」と呼ばれる場所を通過する。雪の上に赤い粉が撒いてあるので、ルートから外れないように注意する。

「ノド」を通過すると針ノ木峠も近い。時期が早いと稜線まで雪渓が続いている。

針ノ木岳と蓮華岳の中間に針ノ木小屋がある。とっても居心地の良い場所である。

針ノ木岳に登るには雪渓をトラバースしなければならない。滑落したら致命的なので十分注意して行動する。

針ノ木岳の山頂に三角点と黄色い標識がある。大町市に隣接している山は、すべて黄色い標識である。

山頂から黒部ダムやロープウェイーが見え、剣岳や後立山連峰など、とっても展望に優れた山である。

扇沢駅(5:38)〜大沢小屋(6:34)〜雪渓下部(6:55)〜針ノ木小屋(8:51)〜針ノ木岳(10:14)〜針ノ木小屋(11:07)〜蓮華岳(12:09)〜針ノ木小屋(12:52)〜大沢小屋(13:54)〜扇沢駅(14:45)

2002年7月13日



「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図50000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平15総使、第244号)」


登山をされる方へ

日帰りで帰ってこれる山登りが中心となっています。
山に登られる方は地元の警察や登山地図を参考に登山計画を立ててください。なお、このサイトはあくまで私が見た現地の様子なので、参考程度に御覧下さい。