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針ノ木岳2820m
すっかり初夏の陽気となり職場の気温も40度を越えてきた。

だんだんと滑れる場所が限られ、スキーシーズンも秒読み段階となってきた。GWに合わせて道路が続々と開通するが、まだ1週間ほど早いので、針ノ木岳へ行こうと中条山岳会の暇人さんを誘ってみた。


真冬並みの寒気がやってきて前々日の陽気が嘘のようである。
霜は降りなかったけど、すれ違う車は結構な雪が積っている。
今日は、時間に余裕があるので、長野バイパス経由で大町市へ向うが、走るたびに信号に引っ掛かってて、20分も遅刻してしてしまった。

扇沢駅の周辺は、前日に降った雪が数cmも積り、道路もテカテカである。磨り減ったスタッドレスタイヤは、もう氷を噛む力も無く、スリップしないよう慎重に駐車場へ向かった。

夏道を通って雪渓に向かう。いくつか堰堤を越えると真冬のような景色が広がっていた。
今日は、滑る人と、頂上を極める人の混成チームが多いようだ。
それにしても寒い。せっかく買った春用のパーカーは、今日の寒さだと役に立たないかもしれない。


喉を通過して、ヤレヤレと思いながマヤクボ沢の出合いへ到着した。
だんだんと風が強くなリ雪煙も嫌らしくなってきた。針ノ木峠方面には3人ほど登っていたが、半分以上がマヤクボ沢を登るようだ。

今日は雪質が良いのでスキーを履いたままジグザグに登っていく。膝下ラッセルに苦労してる人達を横目にスイスイーっと登っていくが、耐風姿勢を取らないと転倒しそうである。


斜面の状況を確認しながらラッセル泥棒して、安全に稜線へ辿り着くはずが、いつの間にか先頭になってしまい、消えかかったトレースを探しながらカールの底へ到着した。

ズバリ岳と針ノ木岳のコルに到着すると立山や剱岳、黒部湖の景色が素晴らしく、まるで春じゃないようだ。蓮華岳や爺ヶ岳方面は、雪煙で霞んだようにしか見えないけど、それでも大満足である。

山頂まで、もうちょっとの距離だけど、とっても風が強くて無理して登っても危険だ。今回は残念だが諦める事にする。


  1発目は慎重に斜面へと飛び込むが、予想以上に雪が硬くて1ターンでストップしてしまう。
どうやらパウダーの滑りを忘れてしまったようで、さてさてどうしたもんかと再び滑り出す。今使っているツインチップの板は、パウダーで滑るには短く、ちんたら滑るよりも飛ばしてターンしたほうが快適だ。
あまり飛ばすと撃沈してしまうので、なるべくシュプールが無い場所を狙って滑り降りる。

稜線からマヤクボ沢の出合いまで、適度なパウダー斜面がズーっと続いてて、長い距離を滑ったのは久しぶりである。焼岳以来だろうか?冬には雪崩の巣になるような場所だからパウダーを滑れてラッキーである。

 

  だんだんと雪が重くなり、握ると石のように硬くなる。アイスバーンで転倒することが多かったけど、それもまた勉強である。

早めに下山してきたつもりが、シュプールだらけで途中で引き返した人が多ようだ。名残惜しむかのように大回りしながら大雪渓を下るが、ゆっくり大きくターンするのは難しい。
 

 

扇沢駅(6:49)〜大沢小屋(7:52)〜マヤクボ沢(9:30)〜稜線(11:15)〜扇沢駅(14:07)

2004年4月25日

「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図50000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平15総使、第244号)」


登山をされる方へ

日帰りで帰ってこれる山登りが中心となっています。
山に登られる方は地元の警察や登山地図を参考に登山計画を立ててください。なお、このサイトはあくまで私が見た現地の様子なので、参考程度に御覧下さい。