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針ノ木岳 2009年4月12日
扇沢
5:07
出合い
7:44
針ノ木岳 
10:00
扇沢 
11:10
 

数日前に針ノ木岳に登った人の情報によると、「デブリが皆無で滑りやすい」との事だったので早起きして出かける事にした。

春になったら細めの板で行動することが多かったけど、今年からはザラメのシーズンでもセンター幅が広い板で滑る事にする。転倒回数を減らしてリスクを軽減したいからだ。

 

 
扇沢 デブリ 出合い
 

河原に雪が少なかったので駅の裏から夏道に沿って進む。全体的に雪の量が少なくて、いつもは見えていない堰堤がたくさん出現している。

滑走痕の上にはデブリが覆いかぶさっている部分もあるので、きっと数日以内の物だろう。谷を埋め尽くすように広がっている箇所もあるので、帰りはどうやって通るか考え物である。

まだ時間が早かったので、斜面はカチカチの状態である。雪崩が怖いので急いで安全な場所へ行きたいが、シールがスリップしてしまい先へ進めそうにない。アイゼンに切り替えて山頂を目指すことにした。

 

 
あっち マヤクボ 頂上
 
目の前に見える山々は、数日前に降った雪が黄砂を消してくれて素晴らしい景色となっている。早く頂上へ登りたいけど、アイゼンに切り替えてからはペースが落ちてしまい、なかなか前に進めない。最近、体力作りに励んでいないので猛烈にバテてしまったようだ。

雪が緩んできて、とっても滑りやすい状況になってきた。稜線に上がると槍や立山の景色も素晴らしい。
頂上から滑る勇気は無いけど、とりあえず頂上まで板を担ぎ、のんびり休む事にした。

一段下がった所から滑りだすが、疲労のピークに達していたようで数ターンしかできない。踏ん張りも効かないので、のんびり出合いまで滑ると、今度は板が滑らなくなってしまい、バランスを保つのが精一杯となってしまった。