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岩菅山2295m
志賀高原に遊びに行ったときに岩菅山に綺麗なシュプール残されており、岳人にも詳しくルートが紹介されていたので、寺小屋スキー場が通常営業してるうちに行くことにした。

前日に雪が降ったようで、一の瀬のゲレンデでは姿が見えなくなるほどスプレーが上がっている。

リフトを降りると新雪が約40cmほど積もっていた。
シールを装着して急いで山の中に消えたが、今日の感じだと寺小屋峰で引き返したほうが利口かもしれない。


いつの間にか寺小屋峰を通過してしまい、その先の分岐に到着する。
岩菅山方面はラッセルも大変そうで、赤石山方面に進むか検討するも、あっちも平坦が多くて下山に苦労するに違いない。


風が強くて凍傷になる可能性があったので、帽子を交換してフードを被ってみた。これから天候が回復するはずだが、高曇りのような春霞が発生してて、上空しか青空が見えない。岩菅山も遠く感じるし、微妙な場所へ来てしまったようだ。

雪屁の下を歩けば快適に進める。しかし、これから気温が上昇するので何が起きるか分からない。
忠実に尾根を歩くとラッセルをしなければならないので、尾根の左側に逃げ込み、雪が飛ばされた場所を選びながら進む。


ノッキリまでやってくるとシールに雪が張り付き、シールワックスを塗っても高下駄のようになってしまう。雪が重いので、目の前の雪を踏み固めながら何とかしようと努力するも、あまりにもペースが落ちてしまったので、スキーを背負ってツボ足で登ることにした。

タイムリミットは午後2時。山頂に届くか不安だが、膝ぐらいのラッセルなので何とかなりそうだ。見渡せる範囲に人はいないので、今日は自分との戦いである。


やっとの思いで山頂に到着した。久々に疲れたけど、裏岩菅山も魅力的で、時間と体力に余裕があればピストンしてみたい。

記念写真を撮ってから急いでシールを剥がし、準備しながらパンを食べていると人が現れた。寺小屋から同じルートを歩いてきたようで、まだ他にも仲間がいるらしい。


岩菅山の斜面は、適度な斜度で雪質が良ければ最高かもしれない。そう思いながら滑り出したが、雪が重くてバランスを保持するのが精一杯。板に任せてターンを続けたが、中間地点でどんどんスピードが落ちてしまい、自分が歩いてきたトレースを利用して板を滑らす。

最初は沢の中を滑るつもりだったが、雪が重くて滑走が困難になるので、なるべく日陰の雪質が良さそうな場所を選びながらトラバースを続ける。アイスバーン、滑らない雪、サラサラパウダー、激重パウダーなどが交互に現れ、コケないように踏ん張るのが精一杯。今日は修行の日である。

フラフラしながら尾根の乗り越えポイントにやってきた。ここから岩菅山の斜面が良く見える。シールを剥がしながら斜面を眺めていると、さっき出会った3人組みが順番に滑り出した。途中で何度も転倒して悪戦苦闘しているようだ。しばらくすると滑走を諦め板を担いで下ってきた。


尾根の反対側にやってくると、木が疎らな斜面が現れた。雪が良ければ楽しそうな場所だったけど、歩きながら滑らないと止まってしまうので、何度も地図で等高線を確認しながら最適なルート探す。

アライタ沢までやってくると完全な平坦となってしまい、再びラッセルしながら進む。今度はシールを装着しなくても歩けるので、傾斜があれば助走をつけて距離を稼ぐ戦法になってしまった。


やっとこと林道に到着しが、微妙な上り坂が続き、まったく前に進まない。シールを装着すると抵抗が増えるので、クロカンのように板を押さえ込んで歩き続けるが、ウロコがないので手を抜くとスリップして疲れる。
クロカンカースが終わり、板を背負って舗装道路を歩き出した。もう少し距離が遠ければバスに乗って帰るつもりだったが、それほど遠くないので我慢して歩き続ける。

今日は久々に疲れた1日だったが、急いで会社に戻って深夜まで仕事をしなければならないので、過酷な週末になってしまった。


駐車場(8:10)〜寺小屋峰分岐(9:40)〜ノッキリ(12:09)〜岩菅山(13:53)〜林道(15:50)〜駐車場(16:58)

2006年4月1日

「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図50000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平15総使、第244号)」


登山をされる方へ

日帰りで帰ってこれる山登りが中心となっています。
山に登られる方は地元の警察や登山地図を参考に登山計画を立ててください。なお、このサイトはあくまで私が見た現地の様子なので、参考程度に御覧下さい。