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鹿島槍ヶ岳2889m
会社から見える鹿島槍ヶ岳は、冬の空気が澄んだ時に見える山である。雪化粧をした鹿島槍ヶ岳は人を寄せ付けないイメージで、夏山でも危険じゃないかと心配していた。
1日目は爺ヶ岳に登り、2日目は冷池山荘のテント場から鹿島槍ヶ岳をピストンして扇沢に下山する予定である。

冷池山荘のテント場で朝を迎えた。久しぶりの好天に、ちょっとだけウキウキしながら早起きして、テントの撤収作業をする。大学生のグループは、夜明けを待たないまま鹿島槍ヶ岳へ出発した。ツアー登山の団体もテント場を通り過ぎていった。

朝からデジカメの操作が忙しい。久しぶりの御来光は、何処の山以来だろうか?ゆっくり歩きながら布引岳に到着した。爺ヶ岳や立山、剣岳など、大パノラマが広がっている。鹿島槍ヶ岳からの展望も楽しみだ。

布引岳から鹿島槍ヶ岳までの登山道に危険な場所は無い。登山者が米粒のように見えてジグザクに登っている。とっても辛そうだ。

山頂に到着したが強風でカメラが支えられない。団体さんも帰ってしまったので、ゆっくり過ごすことができた。とっても幸せな気分である。

今まで歩いてきた道のりを振り返ると、遠くに槍ヶ岳が確認できる。ちょっと帰るにもったいない気分だが、爺ヶ岳、種池山荘を経由して柏原新道を下らなければならない。

冷池山荘で水を購入しようと財布を捜すが見当たらない。急いでテント場までダッシュする。財布が落ちていた。久しぶりに山の中を全力で走ってしまった。

前日に登った爺ヶ岳に寄り、山頂で焼きソバを作ってダラダラと過ごす。水の有難さに実感しながら昼寝でもしたい気分だ。

白馬岳から縦走してきた爺さんと別れて、ゆっくり爺ヶ岳に居座ったが、帰りの登山道で出会うことがあれば駅まで乗せてってやろうと思った。
柏原新道を快調に下り、いつもと同じペースで休憩していると、慌てて下ってきた大学生が声を掛けて来た。仲間が膝を痛めて、ゆっくり下山してる間にタクシーを拾いたいようだ。それなら扇沢駅まで送っていくよと軽い気持ちで言ったのが間違いで、追いかけるように登山道を駆け下った。

第1日目
柏原登山口(6:53)〜種池山荘(9:31)〜爺ヶ岳南峰(10:48)〜中央峰(11:25)〜冷池山荘(12:20)〜冷池山荘テント場(12:40)

第2日目
冷池山荘テント場(4:47)〜布引岳(5:55)〜鹿島槍ヶ岳〜冷池山荘テント場(8:14)〜爺ヶ岳南峰(9:55)〜種池山荘(10:55)〜柏原新道登山口(12:27)

2002年8月31〜9月1日

「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図50000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平15総使、第244号)」


登山をされる方へ

日帰りで帰ってこれる山登りが中心となっています。
山に登られる方は地元の警察や登山地図を参考に登山計画を立ててください。なお、このサイトはあくまで私が見た現地の様子なので、参考程度に御覧下さい。