指定の時間に仲間が現れないのでゲート前から数m歩いてみるが、トレースを外すと太股まで雪がある。まだまだ降り続きそうな感じで、駐車場から輪カンを装着して歩きだす事にした。
西俣出合いに到着したが、トーレスが無くて、その先に進むか判断に迷う。とりあえず偵察しながら赤岩尾根に取り付くが、しばらくすると高千穂平から5時間掛かって下山してきたパーティーがやってきた。胸まで雪があって、その先にトレースが無いと言っている。とりあえず明日の目標は高千穂平に決まったので、早めに寝ることにした。
前日のトレースが消えかかってて、急な斜面は完全にラッセルとなった。昨日に比べてラッセルは楽になったが、急登が続くので、重いザックを背負って登ると大変である。
暗くなって外に出てみると、サンアルピナ鹿島槍スキー場の明かりが綺麗だった。大町や長野の夜景も綺麗で軽井沢方面も見える。風が無ければ最高だけど、雪が舞っているので早々にテントに戻って、窮屈なテントで寝ることにした。
今日もラッセルが続くが、稜線に到達すれば楽になる。日の出の時間になったので、足場を作ってカメラを取り出すが、先頭がラッセルをする度に雪が落ちてくる。弱層も見つからず、雪質も安定しているので、のんびり出来たが、輪カンを履かないと足元が崩れて、なかなか前に進まない。
赤岩尾根の頭から下降する予定だったが、雪質が安定してた為、夏道からテントに戻る。急いで撤収して、今日中に駐車場まで戻らなけらればならない。気が遠くなるほど遠い。
最初にテントで泊まった場所まで戻ると日が陰り始めていた。気温が上昇してたようで、林道脇で雪崩が発生していた。斜面から転がり落ちたロールケーキが芸術的だったが、真っ暗で撮影できなかった。
第2日目 西俣出合(5:00)〜高千穂平(11:22)〜2320m地点(15:10)
第3日目 2320m地点(6:00)〜赤岩尾根の頭(7:32)〜冷池山荘(7:53)〜鹿島槍ヶ岳(10:57)〜冷池山荘(12:38)〜2320m地点(13:37)〜高千穂平(14:51)〜西俣出合(16:37)〜駐車場(18:24)
2005月1月1〜3日