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霞沢岳2646m
霞沢岳は上高地のバスターミナルから見えないので、忘れられたような存在である。梓川の右岸から確認できる霞沢岳は、六百山、三本槍、霞沢岳と、上高地を案内する看板にも紹介され、穂高連峰を見るには最高の山である。

上高地のバスターミナルから大勢の登山者と共に歩き出すが、明神を過ぎて徳本峠の登山道に入ると誰も追いかけてこない。今まで賑やかだったのが嘘のようである。登山道の傾斜が増して沢水の音が聞こえ始めると最終水場が現れる。徳本小屋や稜線上に水場が無いので、ここで十分補給する。

徳本峠まで約200m手前の地点に霞沢岳の分岐がある。ほとんどの人達が徳本峠に行ってしまったので、ここから先は静かな山歩きだ。

スタジオジャンクションを過ぎ、ジグザグの急登が終わるとジャンクションピークの標識がある。穂高や霞沢岳の展望は望めないが、なかなか景色の良い場所である。

ジャンクションピークから200mほど下り、小さなアップダウンを繰り返しながらK1ピークの上りとなる。近いようで遠い霞沢岳は、まだまだ先にある。

K1ピークへの最後の上りは急斜面の直登である。一直線に登る道は何かに掴まらないと落ちそうだ。

やっとの思いでK1ピークに到着すると、焼岳、穂高、蝶ヶ岳、常念岳など、とても景色が素晴らしい場所だった。

霞沢岳へ行くには、K2ピークを通過して進まなければならない。まだまだ遠い。気になるような標高差ではないので稜線歩きを楽しむ。

K2ピークを越えてから焼岳の景色が素晴らしい。山頂付近のガスもハッキリ見える。

山頂に訪れる人も少ないので、落書きや登頂記念など余計な物が見当たらない。時間の余裕がないので一服してから下山する。

上高地(5:52)〜明神(6:39)〜徳本峠分岐(8:32)〜ジャンクションピーク(9:33)〜K1(11:40)〜霞沢岳(12:09)〜K1(12:59)〜ジャンクションピーク(14:32)〜徳本峠分岐(15:07)〜明神(16:27)〜上高地(17:08)

2002年9月21日

「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図50000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平15総使、第244号)」


登山をされる方へ

日帰りで帰ってこれる山登りが中心となっています。
山に登られる方は地元の警察や登山地図を参考に登山計画を立ててください。なお、このサイトはあくまで私が見た現地の様子なので、参考程度に御覧下さい。