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北穂池 槍ヶ岳 天狗池
その昔、北穂池の事についてネットで調べてみたけど、情報が少なすぎて、すっかり忘れていた。

先週、左俣を下った時に北穂池が見えてて、近いうちに訪れるつもりでルートチェックしながら下山したが、三連休の天気がイマイチで北鎌行きが中止になったので、予定を変更して北穂池に行ってみることにした。


本谷橋から先週と同じようなコースで二俣までやってきた。今日はテントを背負っているので先週のように身軽に行動できない。大キレットには怪しげな雲が見えてて、稜線に到着するまで晴れててもらいたいが、もう時間との勝負だろう。

事前の調べでは、北穂の滝から左の沢へ入り、チョイ先の枝沢を登れば台地へ出られるらしいが、無理して登って懸垂下降するのも嫌なので、数m登ってから慎重に元の場所まで戻ってきた。
事前に撮っておいた写真を見ながら次のルートを模索するが、だいぶ遠回りをしそうだ。


獅子鼻から様子を伺っていた時に「あの辺りをトラバースすれば藪漕ぎをしなくて済みそうだ」と思っていたが、やっぱり誰かが歩いた跡がある。南岳小屋の管理人だろうか?

木の枝に青い目印があって導かれるようにトラバースしてるとトレッキング用のストックが落ちていた。折れたので捨てたのだろうか?それとも誰かが滑落したのだろうか?
三つ目の目印から直登する。草が濡れてて滑りやすく、ロープを出すほどじゃないけどツルンっと滑ったら終わりだ。


  ガレ場に到着したので荷物を置いて北穂池に向う。トレッキングポールは目印としてデポして、不安定な石の上をピョンピョン渡りながらカールの底へ到着した。とってもゴミが多くて、見たこと無い空き缶がゴロゴロ落ちていた。「ヘルメットやスコップ…」もしかして?と思ったが、探すのは辞めよう。

紅葉がピークのようで、とっても綺麗だ。
北穂池で、のんびりしてたら雨が降ってきた。カッパを着てないので急いで戻って、ガスで迷子になる前に脱出しよう。

 

  大キレットがガスで覆われてきた。急がないとカールの底で方向が分からなくなる。

2番目の難所であるダケカンバの藪漕ぎを、どうやって攻略するかが問題だ。60Lのザックを背負って地面を這うが、ザックが引っ掛かって思うように進めない。必死になって突き進むが藪漕ぎが終わると周辺が真っ白になっていた。

 

小屋が盛況で「2人で布団1枚です」と聞いたので、暖かい小屋で寝るのを諦め、暴風雨のテントで寝たが、翌朝かなり浸水していた。
結露した水が風揺られてポタポタ顔に落ちて冷たい思いをしたが、寝てしまえば関係ない。

連泊して翌日の天気に期待するも、やる事が無かったので槍岳山荘へ行って来年のカレンダーを注文する事にした。
GPSとカラのペットボトルを持って出発したが、途中の水場が枯れてて、ちょっと寂しい思いをした。キッチン槍でサンドイッチを買って槍を見ながら朝ごはんを食べる。大槍に登るつもりはなかったけど、チラッと青空が見えたので、しばらく山頂で遊ぶことにした。


下山日も天候が荒れてて北穂池に行くのを中止して天狗池に行ってみる。初めて訪れた場所だけど逆さ槍が見れず残念だ。


猿が冬支度をしていた。登山者が通っても気にせず黙々と食べ続けていたが、人間を恐れない猿ほど厄介である。猿の楽園じゃないけど軽井沢も大変そうだ。

そろそろ「多少、槍穂通」になれただろうか?まだ奥穂や前穂、西穂にも行ってないので雪が降るまで頑張ってみよう。


第1日目
上高地(5:31)〜明神(6:14)〜徳沢(7:02)〜横尾(8:06)〜本谷橋(9:11)〜二俣(10:33)〜北穂の滝(11:26)〜北穂池(13:20)〜大キレット(15:47)〜南岳小屋(16:32)

第2日目
南岳小屋(7:30)〜槍岳山荘(9:24)〜槍ヶ岳(10:43)〜槍岳山荘(11:25))〜南岳小屋(13:00)

第3日目
南岳小屋(6:12)〜天狗池(8:22)〜槍沢分岐(9:27)〜槍沢ロッジ(10:24)〜横尾(11:31)〜徳沢(12:18)〜明神(12:58)〜上高地(13:38)

2004年9月18〜20日

「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図50000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平15総使、第244号)」


登山をされる方へ

日帰りで帰ってこれる山登りが中心となっています。
山に登られる方は地元の警察や登山地図を参考に登山計画を立ててください。なお、このサイトはあくまで私が見た現地の様子なので、参考程度に御覧下さい。