キツイと言われている南岳新道を登る為に、なるべく体力を使わないようにして槍平小屋にでやってきた。ここの標高は2000m。あと1000mほど登れば南岳小屋に到着できるので、本日は意外と楽勝かもしれない。
雪渓を横断して尾根に取りついた。登山道は梯子の連続で、なかなか凄い場所に登山道があるもんだと感心する。
奥丸山や槍平小屋がどんどん小さくなって確実に標高を稼いでいくが、それに従って嫌な虫も増えてきてイライラしてくる。タオルを顔に巻いたり、手で追い払ったりしながら、何とか不快感を取り除こうとするが、休むと集中攻撃に合うので風が通しが良い救急箱の前で大休止。
ちょっと中を覗いてみると、ビバーク出来そうなぐらいの豪華な装備が揃っていて、こんな救急箱がメジャーな登山道に置いてあれば、きっと遭難件数も減るかもしれない。
2700mの標識を通り越した辺りから雨が降り出し、周囲の状況が分らないまま南岳小屋に到着する。
受付を済ませ、テントを張り終えた頃から再び激しく雨が降ってきたので、とりあえず3時間ほど昼寝をする。まだ梅雨なので晴れてる時に登れる人達が羨ましい。
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