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南駒ケ岳2841m 越百山2613m
今日は午後9時までに家に戻らないといけないので、日帰りで充実した山に登りたい。夏山トップシーズンだし、中央アルプスも縦走したい。そんな事を考えながら良さそうなコースが見つかった。
まだ雷に神経をとがらす時期では無いので、午後2時ぐらいまでに安全な場所へ行けるように、出発時間を検討しながら登山口へ車を走らせた。

伊奈川ダムの駐車場へやってきたのが5時30分。意外と遠くて、他の皆さんは既に出発したようだ。
ゲートを越えて林道を歩き出す。中央アルプスは花崗岩がゴロゴロしてて、どうやって流れてきたのか不思議なぐらい大きい石が転がっている。エメラルドグリーンの水は底もハッキリ見て岩魚も優雅に泳いでいる。ちょっと釣りをしたくなってきた。


福栃橋で下山場所となる越百山の登山道を確認してからニワトリ小屋橋へやってきた。今日も朝露でビショビショになるかもしれないので、靴の紐を締め直してからスパッツを装着してると、1台の軽トラックやってきた。地元の人らしく、1年ぶりに釣りに来たと言っている。もう少し遅く出発してれば荷台に乗れたかもしれないので、ちょっと損した気分だ。

爺さんと一緒に川を覗き込みながら岩魚が泳いでるか確認する。だが、見える範囲に居ないようだ。


ロボット雨量計、5合目を越えると展望台に到着する。空木岳が見えると期待していたが、いつのまにかガスが湧き上がってしまい、先週の経ヶ岳と同じになってしまった。

踏跡はハッキリしてるけど、熊笹が多くてやっかいだ。あまり濡れたくないけど、カッパを着ると蒸れるので我慢する。


2411mのピークを越えると、だんだん高山らしい風景になってきた。相変わらずガスで先が読めないけど、展望が良さそうなピークにやってくると、一瞬だけ晴れて山頂らしき場所が見えてきた。

ここのピークには、エンジンチェーンソーと電波をキャッチするアンテナがデポしてある。1年に1回ぐらいは登山道の整備を行うのだろうか?


ハイマツの勢力が増してくると、熊笹に変わってハイマツを押しのけながら進むようになる。だんだん体力を奪い取られ感じだが、もう少しで山頂だ。ハイマツ帯を抜けると、今度は大きな石がゴロゴロしてる場所にやってきた。微かに赤いマーキングが残っている。歩きやすい場所を選びながら祠の裏に到着した。

突然到着した山頂に誰もいない。景色もイマイチで、しばらく様子をみるが晴れる気配がない。
20分ほど経ってから2人の登山者がやってきた。本日、初めての登山者で、あちらも初めての登山者だと言っている。聞けば、朝5時に伊奈川ダムの駐車場を出発して、越百山経由で木曽殿山荘へ行くらしい。


縦走路には、たくさんの花があって素晴らしい。コバイケソウもいっぱい咲いている。
今頃になって天気が回復してきた。もう少し山頂でゆっくりしてれば中央アルプスの北部が見えたかもしれないので非常に残念である。


たいした疲れも感じず越百山に到着。やっぱり縦走って楽チンだ。それにしても越百山の標識が大きくて不自然。三角点もグラグラしてて、設置したときより、だいぶ砂が少ないみたい。

雷が発生するような雲が存在しないので、しばらく展望を楽しむ。縦走路で会った登山者は、たったの3人だけで、北や南アルプスよりもマイナーな山なのか?こんな事も珍しい。


越百小屋へやってくると大勢の登山者で賑わっていた。明日は南駒ヶ岳へ行くのだろうか?
ベンチに座り、小屋の主人に林道まで何時間掛かるか情報を仕入れる。足が速い人で2時間ほどらしいが、飛ばしすぎると膝が壊れるので、各休憩ポイントで立ち止まり、柔軟体操を繰り返しながら駐車場へ戻った。

 


駐車場(5:34)〜福栃橋(6:12)〜ニワトリ小屋橋(6:36)〜見晴台(7:56)〜2411mピーク(9:06)〜南駒ヶ岳(11:23)〜越百山(13:45)〜越百小屋(14:28)〜福栃橋(16:17)〜駐車場(16:56)

2005年7月30日

「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図50000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平15総使、第244号)」


登山をされる方へ

日帰りで帰ってこれる山登りが中心となっています。
山に登られる方は地元の警察や登山地図を参考に登山計画を立ててください。なお、このサイトはあくまで私が見た現地の様子なので、参考程度に御覧下さい。