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阿弥陀岳2805m 赤岳2899m 横岳2829m 硫黄岳2760m
雪が無い時期に美濃戸から赤岳に登ったことが無かった。
10月の三連休は天気が悪くて山に登る気になれなかったけど、週末のたびに天気が悪いので今回も期待してなかった。

今日は赤岳頂上小屋へ泊まるので「やまのこ村」に車を置かせてもらう。
1泊2日で2000円の駐車料金が必要となるが、赤岳頂上小屋に宿泊して領収書を持ち帰ると500円を返してくれるそうだ。
 

阿弥陀岳を見ながら黙々と歩いてると行者小屋が見えてきた。ちょっと小腹が空いてきたので、ここで珈琲を飲んで休憩することにした。久しぶりに見る青空は、今夜の天気も期待できそうである。

突然、ビデオカメラを持った人が駆け下ってきて目の前で撮影を始めた。その方向に振向くと2匹のカモシカがムシャムシャと食事をしている。しばらくすると森の中へ消えてしまったが、阿弥陀岳付近でカモシカに出会うチャンスは高いようだ。

阿弥陀岳の山頂に到着すると山梨県側に真っ黒な雲が広がっていた。このまま赤岳の山頂へ登っても天気が崩れて明日の事が心配である。

大渋滞の鎖場は、それほど時間が掛からず通過できた。こんなに鎖があったのかと不思議に思うが、積雪期しか登ったことがなかったので記憶も曖昧である。


山頂は大勢の登山者で占領され、小屋の前もいっぱいだった。
若い人達の集団を見てると名前の呼び方が不自然で、きっとインターネットで知り合った人達に違いない。年配者も多いけど、八ヶ岳は手軽に登れるので人気なんだろう。

今日は混雑が予想されるので早めに受付を済ませ食堂で自炊をする。夕食を頼んだ人達は、17時30分から3回に分けて食事するらしいが、こっちはインスタントラーメンだったので、ちょっと寂しい。


夜が明けない時間からゴソゴソと活動を始めて山頂でブラブラしてたけど、今日は天気も良くて、富士山や北アルプス、南アルプスの稜線までハッキリ見える。
こんなに綺麗な朝は、とっても久しぶりである。


混み合う土間で朝飯を食ってから予定通りの時間に赤岳展望荘までやってきた。
朝から風力発電の風車が勢いよく回っている。環境への配慮から、ソーラーパネルや浄化槽を設置した水洗トイレなど、八ヶ岳は他の地域に比べて、とっても環境の優しい山のような気がする。
天気や体力の事を考え、地蔵尾根から下ろうかと計画したが、今日は稜線を歩かないと絶対に損をする日だ。

その昔、初めて赤岳に登ったルートは杣添尾根だった。あれから何回も山に登ったけど、あの時に見た赤岳は印象的だった。


初めて杣添尾根から横岳に登った時は、前線が通過中で暴風雨だったけど、今日は穏やかな天気である。ほとんど無風の稜線は、北アルプスの眺めも素晴らしい。

横岳を通過して硫黄岳山荘へやってきた。珈琲とポテトチップスを購入して、のんびり休憩しながら時間をチェックをする。まだまだ余裕がありそうだ。
山荘の近くにウルップソウがあったけど高山植物は枯れて寂しい。そろそろ稜線は白くなる時期だ。


硫黄岳に到着すると大勢の登山者がのんびり休憩していた。
上空で長野県警のヘリが遭難者に呼びかけていたが、なかなか見つからないようである。
今日は天気が良くて硫黄岳を下ってしまうのが惜しい。ここから駐車場まで、まだまだ遠い。

赤岳鉱泉を過ぎると登山道も平坦となりカラマツの紅葉も綺麗である。

第1日目
やまのこ村(7:55)〜行者小屋(10:16)〜阿弥陀岳(12:19)〜赤岳頂上小屋(14:48)

第2日目
赤岳頂上小屋(7:02)〜赤岳展望荘(7:21)〜横岳(8:31)〜硫黄岳山荘(9:02)〜硫黄岳(9:51)〜赤岳鉱泉(11:10)〜やまのこ村(12:36)

山行日 
2003年10月18〜19日

「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図50000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平15総使、第244号)」


登山をされる方へ

日帰りで帰ってこれる山登りが中心となっています。
山に登られる方は地元の警察や登山地図を参考に登山計画を立ててください。なお、このサイトはあくまで私が見た現地の様子なので、参考程度に御覧下さい。