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苗場山2145m
苗場山はスキー場やユーミンで有名な場所かと思っていたが、百名山に選ばれる理由がありそうだ。てっきり苗場から苗場山へ登るのが最短かと思っていたが、秋山郷から登るのが1番早いらしい。

小赤沢温泉で汗を流して、大瀬の滝に寄ってから3合目登山口へやってきた。広々した駐車場は、トイレと水場があって明日の朝まで快適に過ごせそうだ。早めに夕食を済ませ車内でウトウトしてると救急車のサイレンが聞こえてきた。何が起きたのかと見ていると、5合目付近で遭難した人がヘリで救出されると言っている。消防団員も準備万端で駐車場で待機してたが、遭難者を吊り上げたヘリは新潟県のヘリポートへ飛んでってしまった。


昨日は快晴だったのに今日は朝から雨が降っている。ドロドロした登山道はカッパも泥だらけになり、何だかやる気が無くなってしまった。「今日は泥との戦いかも」と思っていたが、輪切りにした木が登山道に埋まってて快適である。
7合目を過ぎた頃から山小屋に泊まった人達が続々と下山してきた。きっと台風一過で景色も素晴らしかっただろう。

8合目を過ぎると平らな場所へ到着する。ガスで周りの様子が分からず、何があるのか確認できないけど、雰囲気だけは感じとれる。
地糖があって苗のように見えるミヤマイが苗場山の由来なんだろう。そうこうしているうちに山小屋の匂いと発電機の音が聞こえてきた。

山小屋でバンダナを買いたかったけど、何回呼んでも管理人が出てこない。掃除機の音が鳴り響いていたので聞こえないようだ。泥だらけになった登山靴を脱ぐのも面倒だったので、買うのを諦め山頂へ行ってみる。

山頂は真っ白な世界で風が強かった。遊仙閣の温度計は9℃を示し、濡れた服が体温をどんどん奪ってゆく。急いで着替えて遊仙閣で暖かいコーヒーを注文する。「中に入ってゆっくりどうぞ」と声を掛けられた。ベンチに座りながら青空にならないかと数十分待ってると数秒間だけ青空になった。


小屋の人の話だと下界は晴れてて回復傾向だと言っている。早めに帰るのも勿体無いのでブラブラしながら色んな方向へ行ってみる。苗場神社から見える景色は、下界では考えらないほど広大だ。何万年も昔、秋山郷も苗場山と同じ高さだったと思うが、豪雪の為に谷が深く削り取られ、現在のようになったと思う。


  帰りの途中で晴れてきた。あの山にも踏跡が続いてるけど、頂上まで行けるかな?明日登ろうとしてる佐武流山も見えるので偵察がてら行ってみる。  

駐車場へ戻ってくると青空が広がっていた。今日は時間に余裕があるので津南の町へ行ってガスと食料を調達する。小赤沢温泉に寄って村内をブラブラするが、蛇がバッタが追いかけてたり、山椒魚、猿がいて、とってもほのぼのしていた。

3合目登山口(5:38)〜8合目(7:27)〜山頂(8:19)〜苗場神社(10:18)〜8合目(11:29)〜3合目登山口(12:32)

2003年9月14日

「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図50000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平15総使、第244号)」


登山をされる方へ

日帰りで帰ってこれる山登りが中心となっています。
山に登られる方は地元の警察や登山地図を参考に登山計画を立ててください。なお、このサイトはあくまで私が見た現地の様子なので、参考程度に御覧下さい。