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南アルプス鋸岳 > 第一高点〜第二高点
鋸岳の第一高点を通過すると小ギャップに降りるロープが張られてある。ここは迷わず持参したロープを使用して懸垂下降をする。高さにして約10m弱だが、支点が十分に利いているのか不安である。慎重に下降して小ギャップに降りことに成功した。


小ギャップの底から今度は上りとなる。ここにもロープがあるが木に絡まっている程度でロープを握ると木が揺れる。慎重に登ってやり過ごす。

稜線を歩いているようだがガスで高度感が無い。きっと晴れていると、めちゃめちゃ高い場所だと思う 。

踏跡を確かめながら甲州側に回り込むと鹿窓が現れる。ちょっと斜めになった穴を通過して懸垂下降の準備を始める。

斜めになった場所を器用に降りる自信もないので、40mのロープでギリギリまで懸垂下降し、足場の確保をしてからロープの回収作業する。ロープを引っ張るたびに散弾銃のように石が降ってくる。とにかく嫌な場所である。

ルンゼの右側に踏み跡があり、トラバースする地点を探しながらルンゼを横断する。上から確認すると2通りのルートが確認できるが、ガスで先の様子が分からない。

ルンゼから鹿窓の穴が確認できる。ルンゼを水平に横断して、岩壁に取り付く地点を探すと、目の前に白いテープが残されていた。

取り付いた場所からほとんど水平にトラバースする。

誰が見ても間違いないルートだったが、行き詰まってしまい無理やり下の段に降りてトラバースを続ける。後で確認したところ、この木がある付近から一段下がるようである。

とっても不安定な場所を降りる。何処を触っても岩が剥がれてしまい、草と木を掴みながら降りてきた。

大ギャップを下るはずが大ギャップを登ってしまい、冬季に使用したと思われるロープを見ながら、永遠とルート探しをしてしまった。「何故あんな場所にロープが?ハーケンが?」と考えていが、ガイドブックに「大ギャップからタケカンバの林を登り第二高点に至る」と書いてある。甲州側には登れそうな場所はない。ガイドブックは第二高点から第一高点に縦走するように書いてあるので、理解するのに少々手間どる。


行き場をうしなってしまった大ギャップ。第三高点の途中まで登ってみたが、一向に解決策が見当たらなかった。


ガスが晴れてビックリしたが、結構やばい場所だとヒヤヒヤする。下り過ぎたら元に戻れないだろう。

第2日目 甲斐駒ヶ岳に続く


第1日目
戸台駐車場(5:00)〜鋸岳分岐(6:56)〜大岩下の岩小屋(9:44-10:18)〜角兵衛コル(12:18-13:03)〜第一高点(13:26)〜小ギャップ(13:40-14:00)〜鹿窓(14:08)〜トラバース終了(14:48)〜大ギャップ(14:55)〜大ギャップ底(15:17)〜第二高点(15:42-16:13)〜中の川乗越(16:37)

第2日目
中の川乗越(5:24)〜三ツ頭(7:45)〜七丈ノ滝尾根分岐(8:25)〜六合石室(8:42)〜岩場(9:47)〜甲斐駒ケ岳(11:12-11:30)〜駒津峰(12:42)〜双児山(13:24)〜長衛荘(14:30-14:42)〜丹渓山荘跡(15:55)〜鋸岳分岐(16:21)〜戸台駐車場(17:52)

2002年6月8〜9日

「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図50000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平15総使、第244号)」


登山をされる方へ

日帰りで帰ってこれる山登りが中心となっています。
山に登られる方は地元の警察や登山地図を参考に登山計画を立ててください。なお、このサイトはあくまで私が見た現地の様子なので、参考程度に御覧下さい。