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乗鞍岳3026m
今年からマイカー規制が始まり気軽に畳平に近づけなくなってしまった。スキー場がクローズしてしまう前にリフトとスキーを利用すれば日帰り登山も可能である。午後から天気が崩れるらしいが高気圧が通り過ぎる前に乗鞍岳の山頂を目指すことにした。

休暇村の第1クワッドリフトからリフトを3本乗り継いでツアーコースの入口に移動する。リフトが動き出す時間が8時20分なので他のスキー場と比べると遅めだ。1

カモシカコースの上部からシールを装着して、最初の難関である斜面をジグザグに登る。今日は気温が上昇して暑い。上着を脱ぎ、ちょっと重めだったザックが、さらに重くなった。

だんだん樹木が減ってくると2回目の急な斜面が現れる。足が重くてシールを装着してるのに滑る。おかしい?って思っていたら、シールにベットリ雪が張り付いていた。出発前にシールワックスを塗ったのに・・・。再度塗り直して足が軽くなった。

急な斜面を過ぎると乗鞍岳や穂高、霞沢岳などの展望が素晴らしい。ちょっと霞んでるが、気になる場所は快晴である。この辺りが位ヶ原なのかな?


道路がある場所に安曇村大雪渓2600mの標識があった。夏のイメージだと、道路でカメラマンが並んで御来光を狙ってる場所だ。

平らなバーンは快適そうに滑れそうだが、風紋があるので要注意だ。


  肩の小屋に到着すると宇宙線観測所から人が出てきた。小屋の近くで風を避けられる場所を探し、スキーをデポしてテレマークブーツにアイゼンを装着する。ここからアイゼンとピッケルの世界だ。  

  最初は夏道を歩いてたが、だんだんと急な斜面となり、アイゼンを引っ掛けて滑落しないよう確実に雪の斜面に蹴りこむ。雪が適度に締まっているので、とっても快適だ。  

  手前のピークを越えて蚕玉岳に到着した。空も怪しくなり、吹雪かれるのも時間の問題だ。2年前の夏に頂上小屋でキーホルダーを買ったが、その小屋も雪の下である。  

  久しぶりに3000mを越えた山頂に到着した。午前中は快晴だったのに、あっとゆううまに雲に覆われ大パノラマを楽しむことができなかった。せっかく三脚を持ってきたのに残念である。

 

  山頂から大急ぎで下山したが肩の小屋付近で視界が悪くなり、足元がハッキリ見えない。斜滑降で慎重に滑るが、ときどき現れる風紋にバランスを崩して立ち止まる。そして平衡感覚が無くなって転ぶ。やっとの思いで樹林帯に戻ると、午前中に融けた雪がカチカチに凍ってターンもままならない。ゲレンデに滑り込んでから、どんどん天候が悪くなって駐車場に到着する頃には、雪からミゾレとなった。  

休暇村第1クワッド(8:20)〜カモシカコース上部(8:40)〜大雪渓2600m(10:58)〜 肩の小屋(11:34)〜乗鞍岳(13:06)〜肩の小屋(14:00)〜第4駐車場(15:11)

2003年3月16日

「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図50000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平15総使、第244号)」


登山をされる方へ

日帰りで帰ってこれる山登りが中心となっています。
山に登られる方は地元の警察や登山地図を参考に登山計画を立ててください。なお、このサイトはあくまで私が見た現地の様子なので、参考程度に御覧下さい。