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北アルプス表銀座縦走
お盆休みは風邪と天気がイマイチで北アルプスへ出かけなかった。1泊2日で北アルプスを縦走でき、なおかつ景色が良さそうな場所を探してたら、一の沢から表銀座を縦走して中房温泉へ下山するコースを思いついた。

目が覚めたら4時30分だった。慌てて車を飛ばして来たが、だいぶ遅刻をしてしまった。予定では、涼しい時間に常念乗越へ到着するはずが、常念小屋に1泊するような時間である。登山指導所で水を200cc補給してから出発だ。

ツアー登山や、どっかの団体さんなど、胸付八丁付近は賑やかだった。70歳以上の団体や中高年が多くてビックリする。最終水場で水筒を満タンにしてからザックが後ろに引っ張られるような感じがする。1年ぶりに押入れから出してきたミレーのザックは、重量配分が難しくて1年前にお蔵入りしていたが、やっぱり背負い心地がイマイチだ。


常念乗越に到着するとピカピカに晴れた槍ヶ岳が待っていた。とっても天気が良くて休憩してる人も多い。風が強いので、もうちょっと歩いてからハイマツの影で昼食とした。

ケルンが積まれたピークに行ってみると常念岳の見晴らしが良い。中判カメラとデジカメを三脚にセットするが、風が強くてカメラを取り付けたままだと転倒しそうだ。

大天井岳が見えてきた。ちょこんと見える山頂は、まだまだ遠いような気もする。今日は雷の心配も無さそうなので、ゆっくり休みながら縦走できる。この時期、稜線にはホシガラスやイワヒバリが普通に見れるけど、稜線に到着してから鳥らしい姿が見られない。

やっとこさ大天荘に到着した。テントの受付を済ませ、水とコーラを調達してからテントの準備に取り掛かる。今日は風が強くてテントも飛ばされそうだ。多めに綱を張ってペグも打ち込んだ。テントの下も風が巻き込むので、テント内の四隅に石を置いて無人の状態で飛ばされないようにする。


綺麗な夕日を見たかったけど雲が多くて空が焼けそうな気がしない。他の人達も山頂で長い時間粘っていたが、とうとう諦めて帰ってしまった。ヘッドランプを持ってこなかったので暗い山頂でボンヤリするのを諦め、テント場で星空に期待する。
6万年ぶりに地球に大接近をする火星って、どんな大きさなんだろう?


それにしても風が強い。暖かい小屋で夕食を食べてる人達が何だか羨ましい。ダウンジャケットを着ているがカッパだけだと寒い。テントの中で夕食を済ませ、風で隣のテントがバタバタしている音を聞きながら深い眠りに落ちた。午後10時頃、雨が降ってると思い外を覗くと、地面の砂が舞い上がってテントにぶつかる音だった。隣のテントは風でフライが舞い、見ているだけでも恐ろしい。

大接近の火星はオレンジ色に輝き、まあまあの星空だった。


午前2時30分頃に大学生のグループが起きだしてゲラゲラ笑い声が聞こえてきた。夜明けが5時頃なので、ちょっと早すぎる。
夜明けと同時に山頂に行って、浅間山から昇る御来光を見たかったが、ちょっと雲が多くて太陽が見えない。今日はマッケン達が燕山荘へやってくるので、それに合わして遅めの出発だ。

いつものコースを逆に歩くと、とっても新鮮な感じである。大下りの頭で二度目の朝食を食べてから燕山荘へと向かった。

燕山荘のベンチは、コッヘルを熱くするほど太陽の日差しが強い。山頂で記念撮影をしてから夏山を惜しむように下山する。


合戦小屋でスイカを食べてる人達を見ながら、どんどん下る。いいペースで中房温泉に到着したので有明荘で汗を流してから帰宅した。

第1日目
駐車場(6:25)〜登山指導所(6:45)〜最終水場(10:03)〜常念乗越(11:00)〜大天荘(16:10)

第2日目
大天荘(6:57)〜大下りの頭(8:23)〜燕山荘(9:39)〜燕岳(10:45)〜燕山荘(11:47)〜合戦小屋(12:18)〜中房温泉(14:03)

2003年8月23〜24日


登山をされる方へ

日帰りで帰ってこれる山登りが中心となっています。
山に登られる方は地元の警察や登山地図を参考に登山計画を立ててください。なお、このサイトはあくまで私が見た現地の様子なので、参考程度に御覧下さい。