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大滝山2616m
北アルプス南部にある大滝山は、蝶ヶ岳と徳本峠の人気に消され、訪れる人も極端に少なくなる地域である。大滝山へのアプローチは、上高地から徳沢を経由して蝶ヶ岳に登り、大滝山から徳本峠を経由して上高地に下山するコースを選んでみた。

徳沢から長塀尾根を登り、長塀山あたりから残雪の登山道を歩く。長塀山周辺は赤テープが少なくルートを確認しながら妖精の池に到着した。ここまで来てしまえば展望の良い尾根歩きとなり蝶ヶ岳の山頂も近い。

蝶ヶ岳のテント場を通過して三股への分岐から雪渓歩きとなる。ここの雪渓が蝶の形に見えるので蝶ヶ岳となったんだろう。なんちゃってグリセードを繰り返しながら大滝山方面に進む。

コル付近と思われる場所に池がある。池に面した枝にはカエルの卵がぶら下がり、生命の営みを感じられる。

大滝山への上りはハイマツに覆われた展望の良いルートだった。長塀尾根や蝶ヶ岳を背に大滝山の北峰を目指す。

北峰から槍や穂高の景色が見える。長壁尾根に邪魔され全体を見ることが出来ないが、ちょっと変わった視点で北アルプスを見ることができる。

北アルプスなのに大滝山荘へ訪れる人も少なく、7月〜8月までの短い期間しか営業してない。小屋の管理は蝶ヶ岳ヒュッテが行っているので、利用するなら事前に確認したほうが良さそうだ。

山荘からしばらく歩くと大滝山南峰に到着する。三角点だけの山頂だが、北峰と比べると展望も悪い。三角点の上に立ってハイマツ越しから展望を楽しむ。


大滝山を過ぎると、お花畑が広がる斜面が現れる。急斜面を下りながら一気に高度を下げて行く。

中村新道は、樹林帯の展望の無いコースで、同じような景色が永遠と続く。赤テープやマーキングを探しながら中間地点の槍見台を目指す。

倒れそうな槍見台は、何十年も前から同じ櫓なのだろうか。慎重に登って穂高連峰の景色を堪能する。中間地点となる槍見台は、休憩するに丁度良い。


徳本小屋のトイレが見えたら中村新道も終わりである。ここから明神まで快適な登山道が待っている。

第1日目
上高地(5:10)〜徳沢〜蝶ヶ岳〜蝶槍〜蝶ヶ岳テント場(14:35)〜大滝山北峰(16:14)〜大滝山荘(16:17)

第2日目
大滝山荘(5:15)〜大滝山南峰(5:20)〜槍見台(7:25)〜徳本峠(9:58)〜明神(11:25)〜上高地(12:25)

2002年6月22〜23日

「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図50000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平15総使、第244号)」


登山をされる方へ

日帰りで帰ってこれる山登りが中心となっています。
山に登られる方は地元の警察や登山地図を参考に登山計画を立ててください。なお、このサイトはあくまで私が見た現地の様子なので、参考程度に御覧下さい。