針ノ木岳のマヤクボ沢が見る場所まで戻ってくると山頂付近に雪崩の跡がある。
結構大きい雪崩のようだが、その横にはシュプールもあって、登っている人達もいる。きっと、ずーっと前の物だったんだろう。
マヤクボ沢の中間付近を滑ってるボーダーは、いい感じにスプレーが上がっている。まだまだ雪は腐っていないようだ。
針ノ木小屋まで、もう少しのところでアイゼンに雪が付き始め、ピッケルで落としながら慎重に下る。2,3歩下ってはダンゴになり、その度にカンカンやりながら進むので効率が悪い。針ノ木小屋に戻ると単独のスキーヤーがいた。ちょっと離れた場所でこちらも大休止。もう時間の心配は無いので槍を見ながらパンを食べていると、さっさと滑って欲しいような雰囲気がスキーヤーから伝わってくる。
雪が良いと思って滑り出したが、とっても重い雪で板が負けてしまいフラフラしながら何とか中間付近まで滑る。上空には警察と民間のヘリが飛んでいて大きく2周ほど旋回したのち立ち去った。どんな意味があったのか分からないが春山用の写真でも撮ってたんだろうか?
出合いまでやってくると雪崩の跡がある。誰もいないので、さっさと写真を撮って通過するが、きっとさっきのヘリは雪崩の様子を伺いに来たかもしれない。出合いを過ぎると雪もベチャベチャになり、それなりにターンできるようになってきた。しかし、今度はデブリの中を滑るので、ほとんど山肌をトラバースするような形で扇沢駅に戻った。 |