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塩見岳3047
ずーっと前から塩見岳に行きたかったが、何だかんだで遠のいていた。前日も仮眠程度でしか寝ておらず、行くか寝るかで迷っていた。だけど、せっかく登る気になったので車を飛ばして登山口を目指す。

島倉林道の駐車場には、大勢の人達が仮眠をしてる。まだ暗いせいか、誰も歩こうとしない。早めに出発しないと雷にビクビクしなければならいので、ヘッドライトを点灯させて出発だ。
しばらくするとヘッドライトの電池が切れた。予備の電池を持っていたけど、ライトに頼らなくても歩けそうなので、ヘッドライトをポケットに突っ込み登山口を目指す。

先が長いので、のんびりペースで歩くが、山頂まで何時間掛かるのだろうか?
コースタイムの8割程度のペースで歩いて、休憩するたびに20分ほど休んだら、コースタイムより若干早いかもしれない。まぁ、そのうち目的の場所へ到着するだろう。

豊口山のコルを越えると塩見岳や南アルプスの南部が見えてくる。今日は天気が良さそうだけど、遠くに見える塩見岳まで、本当に行けるのだろうか?目の錯覚かもしれないが、やけに遠い。


ペットボトルに取り付けることのできるハイドレーションシステムにしたら、水を飲むためにザックを降ろす事も無くなり、いつ休もうかと思いながら三伏峠小屋に到着した。

こまめに水を飲めるので、いつもより疲労してないような気がする。
だが、立って寝れそうなほど眠い。ベンチに座り、少しだけ仮眠。何分ぐらい寝ただろうか…?

今日は1.5Lほど水を持ってきているので、意外とザックが重い。広角レンズも余計だった。日帰りなのでパンを3つしか持ってこなかったが、行動食になるような食べ物を持ってくればと後悔する。三伏峠小屋で調達しても良かったけど、あると食べてしまうので、我慢して先に進む。


本谷山で塩見小屋から下ってきた人と擦れ違う。本日、初めての登山者だ。日帰りで塩見岳を往復すると言ったらビックリしていたが、本谷山から見える塩見岳が、やけに遠く感じる。

島倉林道から塩見岳を目指すコースは、三伏山と本谷山のアップダウンが続き、帰りの事を考えると嫌になる。塩見新道から登ったほうが、まだ楽かもしれない。


塩見小屋は、どこにあるの?って思いながら、塩見新道の分岐までやってきた。眠くてたまらないが、塩見岳が目の前に見えて展望が良くなると、急に元気になってきた。まったく現金な奴である。

再び小屋の前のベンチで大休止。そろそろ梅雨明けのはずだが、山頂付近はガスってて残念。だんだんと晴れてるようだが、写真を撮るには雲が邪魔してイマイチである。


 


縦走路に花が咲いてたけど、ほとんど樹林帯だったので、山頂直下のお花畑も、それほど期待してなかった。
だが、登るにつれて北アルプスのような景色となり、写真に収めたかったイワベンケイも、いっぱい咲いている。なかなか素晴らしい。

貸切の山頂でガスが晴れるのを待っていたら、だんだんと南アルプスの全容が見えてきた。ついでに富士山も見えてきて、なぜ百名山に選ばれたのか分かるような気もする。
帰りたくない気持ちでいっぱいだったが、塩見小屋は予約しないと泊まれないので、今度は予約をしてから後来光を見にきたい。きっと南アルプスの雄大さに感動するだろう。

本谷山の苦しい登りをやり過ごし、三伏山を越えた辺りから怪しげな雲が広がった。通り雨のようだが、とりあえずカッパを着てみる。
三伏峠小屋に到着しらた雨は止んでしまい、カッパをザックカバーに押し込み、駐車場を目指してひたすら歩き続けた。


島倉林道駐車場(4:07)〜登山口(4:41)〜三伏峠小屋(6:26)〜本谷山(7:44)〜塩見小屋(9:11)〜山頂(10:46−11:14)〜塩見小屋(11:49)〜本谷山(13:03)〜三伏峠小屋(14:03)〜登山口(15:42)〜島倉林道駐車場(16:26)

2005年7月16日

「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図50000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平15総使、第244号)」


登山をされる方へ

日帰りで帰ってこれる山登りが中心となっています。
山に登られる方は地元の警察や登山地図を参考に登山計画を立ててください。なお、このサイトはあくまで私が見た現地の様子なので、参考程度に御覧下さい。