猿倉の駐車場でスキーを背負って出発する。やけに気温が高くて生暖かい風が吹き抜ける。長走りを過ぎた辺りでスキーを装着して白馬尻にやってきたけど、いつもよりも雪が少なくて地肌がクッキリしていた。
朝からグサグサのザラメ雪だったので、なるべく効率の良い場所を選びながら登るけど、葱平の急斜面で耐え切れなくなり、板を背負ってアイゼンに切り替える。だんだんと風も強くなってきて耐風姿勢が多くなってきた。板を背負っているので風の抵抗が物凄い。このまま稜線に上がっても、まともに歩けないと思い、目的地を白馬岳に変更することにした。
小雪渓の上部にやってくると山肌が黒い事に気付く。近づいて確認すると、枯れた高山植物が燃えていて山火事が発生したようだ。雪の上に散乱していた燃えたカスが雪の中には無かったので最近の出来事だと知るが、どこが発生源か分からない。
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