岩戸山に登ったときに高戸山の麓に真っ白な斜面が広がっていた。しかし、写真を拡大すると採石場の階段採掘法の斜面で、とても滑れる状況ではない。
インターネットで情報を探するがまったくヒットせず、どうしようか悩んだが、採石場から沢沿いを登っていけば頂上へ行けそうな気がしてきた。
岩石採取標識によると工事用車両が通る道を進めば最短で行けそうだ。 登山道らしき場所には足跡もあり、きっと地元の人達が違う目的で入山したかもしれない。
採石場にやってくるとリスが登場した。岩戸山でも見かけたが、この付近には野生動物が多いようだ。 採石場は陽当たりが良いせいかカチカチのアイスバーンでスリップしたら止まりそうにない。いずれこの山は無くなると思うが無残な姿である。
採石場の最上部にやってきた。午後に予定してる柄山も見えてきて、どこから登れば良いのか考えながら一休み。 高台から平坦な尾根が続くと思っていたが、反対側は高さ20mほどの崖で飛び降りないと先に進めない。仕方ないので、さっき登ってきた斜面を引き返す。
コルに到着してから雪質が変わり、ザラメのグサグサ雪になった。出発前に見かけた足跡が稜線に残っていると期待したが、あるのは猪の足跡だけで、まだ新しいようだ。
山頂でシールを剥がし、ひたすらキックターンで高度を落とす。今シーズン最悪の斜滑降だが、何とか転ばずコルまで戻れた。コルから先は密度の濃い樹林帯で、斜滑降もできずシールを装着して直滑降で下ることにする。スピードが出ないので安心して下れるが、シールがボロボロになってしまうので憂鬱だった。
2006年3月11日
「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図50000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平15総使、第244号)」