そろそろ夏用のシュラフでは寒いと思い、濡れたズボン乾かすためにカッパを着て、ついでにダウンジャケットも着込んでシュラフに潜り込む。やる事が無かったので夕方まで昼寝をしてみるが、やっぱり思っているような夕陽は見れず、再び就寝する。夜遅くなって雨が降り出し、遠くで雷の音も聞こえる。明日の天気が気になるけど、事前に調べた時は、あまり良くなかったので期待せずに適当な時間に起きることにした。
話し声が聞こえてきて目が覚めた。時計を見れば5時である。
既に空は明るくなり快晴の朝を迎えたようだ。御来光を見る為に山頂で待機してると「御来光の時間ですが、お食事の用意が出来てしまいました…」と、蝶ヶ岳ヒュッテから屋外放送が流れる。小屋に泊ってた人達は一斉に引き揚げてしまったけど、何だか申し訳なさそうに問いかけていたのが印象的である。
とりあえず天気が良かったので常念岳に登って三股に下山する事を考えて見たが、早い段階で雲が湧き上がってしまい、景色が見えない中を歩いても面白くないので諦めて下山することにした。
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