信州山遊びねっと 麦草岳 木曽前岳 木曽駒ケ岳 2012年8月4日
福島Aコース
(キビオ峠 2:41)-(六合目分岐 5:32)-(麦草岳 6:33)-(木曽前岳 8:47)-(玉の窪小屋 9:02)-(木曽駒ケ岳 9:33)-(玉の窪小屋 10:26)-(7合目避難小屋 11:31)-(キビオ峠二合目
13:42)
週末は甲斐駒ケ岳の黒戸尾根を登るつもりで準備をしていたが、オリンピックを観戦していたら寝れなくなってしまい日本三大急登は諦める事にした。その代わりに、そこそこ標高差があって、まだ登ったことのない麦草岳と木曽前岳、そして時間に余裕が出たら木曽駒ケ岳まで足を伸ばすことにする。
サッカー女子ブラジル戦の中継を聞きながら福島Aルートの登山口に到着。二点目が入り勝利が確実になった所で出発する。
本日は満月で登山道はそこそこ明るいと予想していたが、樹林帯が続いていて真っ暗。おまけに無風で動物の気配すら感じられず、とっても静かで度胸試しをしているようだ。
四合目のベンチで水分を補給。夜明けの時間が気になるのですぐに出発するが、どこまで登れば視界が開けてくるか不安になってきた。
赤林山をトラバースした所で御来光を迎える。頑張って登ってきたけど写真を撮れそうな場所は見当たらない。
月 |
朝 |
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六合目の分岐から麦草岳に至るルートは、地図上では破線になっている。踏み跡も怪しいほど薄くて不安な状態だ。
最初は順調に踏み跡を歩くことが出来たけど、山頂直下ではルートを見失い、草木が成長してて前に進むのが大変である。展望が開けてくると麦草岳の山頂が見える。山頂付近はハイマツに覆われる素敵な場所で、駒石に到着すると石仏が鎮座していた。
麦草岳の頂上から木曽前岳、木曽駒ケ岳が見える。御嶽山や北アルプスの眺めも素晴らしく夏らしい青空が広がっていた。まったり休んでると何処からか鈴の音が聞こえてきた。近くに居るようだが、どこに居るのかさっぱり分からない。
木曽前岳を目指して出発。踏み跡を辿ってハイマツの中を下っていたら藪の中から鈴の音が聞こえてきた。
あっちに踏み跡があるんだろうか…?
「おはようございます」と挨拶して様子を伺うと「助かった!」と返事があった。
木曽前岳 |
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話を聞けば、木曽前岳から麦草岳を目指して歩いてきたけど、麦草岳の直下で踏跡を見失い、1時間30分ほど藪の中を彷徨っていたとの事。牙岩周辺も壊れたハシゴとかがあって「破線の意味が良く分かった」とグッタリしながら呟いていた。
正確な情報を仕入れたので、草をかき分けて踏跡を探し、錆びた鎖がある岩場を通過して牙岩の目の前にやってきた。レベルの高い藪こぎが続いたけど、その先には腐りかけた怪しいハシゴと壊れかけたハシゴがあった。
落っこちないように慎重に登って牙岩を通過。なかなか怖い所である。
牙岩 |
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牙岩を越えた所には分岐があり、木曽前岳をトラバースできるようになっていた。玉の窪小屋まで、ほぼ水平で進めるようになっているが、あちら方面も踏み跡が薄いような感じがする。
木曽前岳の最高点が近くになると、ロープが張られた登山道が現れ、木曽駒ケ岳の山頂に大勢の人達が見えるようになる。
ここから先は一般道に合流するけど、こちら側へ歩いてくる人は居ないようだ。
木曽駒ケ岳の山頂は大勢の人達で賑わってて皆さん楽しそうだ。
木曽駒ケ岳 |
景色 |
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帰りは玉の窪小屋から7合目避難小屋に向かって下山をする。
木曽駒ケ岳を背に8合目の水場までやってくると山の大きさに驚く。持ってきた水が底を付きそうだったのでキンキンに冷えた清水を1.5Lほど補給して一休み。ちょっと飛ばしすぎたので足が棒のようになってきた。
避難小屋からキビオ峠まで6kmとなっていた。福島Bルートで登れば、そのまま下山できたと後悔するも今更仕方がない。トラバースしてAルートに戻る。人通りが少ない為か登山道が荒れてるような気がした。
6合目で一息入れてから、その後は休まずにキビオ峠に下山。久しぶりにいっぱい歩いたようだ。
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