前のページにもどる

焼岳 南峰2455m
日曜日に焼岳へ登るつもりだったが、天気予報によると天気が崩れて雨が降るらしい。どうしようか金曜日まで悩んだけど、天気が良さそうな土曜日に滑れば最高だろうと思い、予定を変更して自宅を出発した。

タクシーが村営駐車場で客待ちしていたので先に予約してから準備を始める。
だんだんと陽が昇り、釜トンネルの入口に到着すると大きな犬が出迎えた。新しいトンネルの中を覗き込むと、まだまだといった感じだが、急ピッチで作業が進んでいるので近いうちに完成するのだろう。
トンネル工事で湧き出した水から湯気が出ていたので触ってみると暖かく硫黄の匂いもする。顔を洗ってみたかったが日焼け止めを塗ったばかりなので諦めた。

釜トンネルの内部は、凍結してる部分が少なく天井から染み出た水が氷柱になってない。新しいトンネルを掘ったことによって水脈が変わったのだろうか?それとも、ここんところの暖かい陽気で融けてしまったのだろうか?


トンネルを出てから対岸に歩いてる人を発見したので適当な場所から梓川を渡り、ありがたくトレースを使わせてもらことにした。
ジグザグに高度を稼ぎながらトレースを追いかけるけど、ちょっとした急な斜面になる。シールが滑って歩きにくい。帰りは、ここを滑って下れるか不安だ。

樹林帯を抜けると霞沢岳、乗鞍岳、穂高の景色が素晴らしい。
焼岳も近くなって最高のロケーションである。


取り付こうと思っている斜面が近づいたので弱層テストを行い、今後のルートを検討する為に斜面を掘り始めた。約30cmほど掘った場所でカチカチの層が現れハンドテストを行うとスッパリ剥がれてしまった。

今日は4月下旬の陽気になると言ってたし、沢の真ん中を歩いて北峰に行くのは、ちょっと不安である。帰りのルートも考えないといけないので、目的地を北峰から南峰に変更して尾根を登り始めた。


板をザックに取り付け、Kさんとアンザイレンしてから焼岳の頂上へ歩き出した。山頂直下の硬い氷を覗けば、それほど危険を感じなかったけど、スキーツアー用のピッケル(210g)だと軽くて頼りない。

山頂から見る北峰は、モクモクと煙が上がってて、なかなかの迫力である。火山湖は雪に埋もれて真っ白だったが、地熱の影響は受けてないようだ。


  南峰から北峰へ行こうとしたが、懸垂下降しないと行けそうにないので、来た道を戻ることにした。
山頂直下から滑る自信もないので安全な場所まで戻り、シールを剥がして準備をする。何も考えずにメローな感じで滑りたかったが、ちょっとした硬い雪にバランスを崩して、あっさり転倒。樹林帯の手前でフカフカの雪を楽しむが、樹林帯の急斜面で雪質も悪くなり、斜滑降で下堀沢の出合いまで下って終了した。
 

釜トンネル入口(6:32)〜下堀沢取付き地点(7:53)〜りんどう平(9:30)〜焼岳南峰(12:23)〜下堀沢取付き地点(14:54)〜釜トンネル入口(15:40)

2004年2月28日

「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図50000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平15総使、第244号)」


登山をされる方へ

日帰りで帰ってこれる山登りが中心となっています。
山に登られる方は地元の警察や登山地図を参考に登山計画を立ててください。なお、このサイトはあくまで私が見た現地の様子なので、参考程度に御覧下さい。