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槍ヶ岳3180m
「槍ガ岳」この山名を知らない人は数少ないと思う。槍ガ岳は日本の標高第5位に鎮座し、穂先から四方に伸びる尾根を持つ独特の形をした山で登山者の憧れの山でもある。今回2度目となる北鎌尾根を涼しくなった9月にチャレンジしようと二ヶ月ぶりに中房温泉にやってきた。天候が良ければ独標を直登しようかと考えていたが天 気が怪しすぎる。天候が回復しなければ、表銀座を縦走して槍ヶ岳に登ろうと考えていた。

中房温泉の第一駐車場に車を置いて登山口の中房温泉にやってきた。この時期の三連休は、槍ヶ岳や燕岳、常念岳を目指す登山者が中房温泉に集結する。各ベンチで大勢の登山者が集まり、夜行列車でやってきた人達も続々と登って来た。

肌寒い合戦小屋には、雨を避けるかのように、たくさん人達が休んでいた。名物のスイカは無かったけど美味しそうな、うどんがある。休憩もそこそこに今まで抜かされた人達より早めに出発する。

燕山荘からの景色は、燕岳が見える程度で裏銀座がハッキリ見えない。他の登山者達は、天候が悪い事を気にして燕山荘で宿泊するのだろうか?いつも燕山荘でバンダナを購入するが、前回の北鎌で荷物を持ちすぎので今回は何も買わずに出発だ。

燕山荘を出発するものの、大天井岳や槍ヶ岳が見えない。コマクサが咲いていた斜面も今では寂しい場所だ。

前回、大天井岳に登ってから貧乏沢を下ったが、日が短くなっているので大天井岳を巻いて貧乏沢の入口にやってきた。標識があるはずの場所に標識も無い。場所を間違えているかと確認するが、赤い目印に貧乏沢入口と書かれている。空の状況を確認しながら北鎌に行くか迷ったが、明日、突然快晴になるような天気ではない。脱出できない状況になるのを恐れて、今回は表銀座から槍ヶ岳に行く事に決めた。

1日目にヒュッテ西岳まで来ると明日以降の行程が楽になる。ちょっと歩きすぎた感じだが、ヒュッテ西岳の従業員は優しい顔をして出迎えてくれた。ヒュッテ西岳のテント場は少々狭い気もする。訪れる人も少なく意外と快適な場所である。

 

 

長い下りのハシゴ、鎖場を通過すると水股乗越の指導標がある。水俣乗越を通過すると地震で崩壊したと聞かされているハシゴが待っていた。ワイヤーロープを張り巡らされたハシゴは鞍部でも気が抜けない。

ヒュッテ大槍でストーブにあたりながら去年と同じような事をしていた。去年も同じような天気で、とっても辛い記憶が残っていたけど、今回は話し相手がいる。

槍岳山荘で若い人達が見当たらない。皆さん中高年と呼ばれる人達だ。

山頂まで行ったが強風とガスで周りの状況が分からない。山荘の前で大槍の姿を確認できるかと、しばらく待っていたが現れる様子もない。ライブカメラの前でしばらく仁王立ちして、槍沢のテント場に行くことにした。

朝から強い風が吹き、連休最後の日が一番荒れていたような気がした。今日は中房温泉に置いてきた車を回収する為、穂高駅からタクシーに乗り込んだ。運転手の話によると穂高駅で1時間待ちをするほど混雑してたらしいが駐車場に到着するとガラガラだった。どうやら雨の影響で早々に下山したようだ。

第1日目
中房温泉(5:32)〜第一ベンチ(6:12)〜第二ベンチ(6:45)〜第三ベンチ(7:24)〜合戦小屋(8:39)〜燕山荘(9:48)〜貧乏沢入口(13:34)〜ヒュッテ西岳(15:40)

第2日目
ヒュッテ西岳(6:00)〜水俣乗越(6:58)〜ヒュッテ大槍(8:33)〜槍岳山荘(9:49)〜槍ガ岳(10:34)〜槍沢テント場(14:00)

第3日目
槍沢テント場(6:20)〜横尾(7:59)〜徳沢(8:51)〜河童橋(10:11)〜中房温泉(14:00)

2002年9月14〜16日

「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図50000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平15総使、第244号)」


登山をされる方へ

日帰りで帰ってこれる山登りが中心となっています。
山に登られる方は地元の警察や登山地図を参考に登山計画を立ててください。なお、このサイトはあくまで私が見た現地の様子なので、参考程度に御覧下さい。